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ドクターQ&A

番組のメールコーナーやHPに寄せられた質問に対するドクターからの回答を掲載しています。
(注:皆様から頂いたメッセージは番組やコンテンツに役立てるよう必ず目を通しておりますが、個別に返信・対応をお約束するものではありません。このコーナーに於きましてもすべての質問に対して回答を掲載するものではないことをご了承下さい。)

2月のドクターQ&A

2006年2月19日,3月12日OA テーマは『もの忘れ』
Q: 夫は、2年前に会社を定年退職しました。それ以来、あまり話さなくなり、自分の部屋に閉じこもりがち、食欲もありません。会社では部長職で大勢の部下を従えバリバリ仕事をしていただけに気が抜けてしまったのだと思っていましたが、最近ではもの忘れもひどくなってきました。朝話しかけたことも午後には忘れ、持ち物をしまった場所もすぐに忘れてしまうようです。もしかしたら初期の認知症なのでしょうか? (54歳 女性)
A: この方の場合、定年退職してから話さない、閉じこもりがち、食欲がない。退職するまでは元気な方だったから、この辺りは鬱病に近いんですよね。鬱病になりますと意欲がなくなりますから、関心も少なくなりますので、物事が頭に入らなくて、一見もの忘れがあるとか、もしかして認知症かなと見えるんです。それを我々は仮性の認知症、「仮の認知症」という意味で言っています。この方の場合もその可能性があるとは思います。ただ、もの忘れがひどくなっているということやいろんなことを忘れてしまう。午後には午前のことも忘れてしまうということは、もしかしたら認知症かもしれない。そういう疑いをもつケースですね。で、どちらかを考えます。認知症なのか鬱病なのか。鬱病の場合は一年も経てば直りますから、そうしたらそれに伴うような認知障害、認知症は良くなります。あるいは抗欝薬なんか使うと良くなったりします。けれど、本物の認知症は一年経っても治りはしませんから、その辺が一つ区別するところだと思いますね。特に注意しなきゃいけないのは、アルツハイマー病。この症状の初期は鬱病と非常によく似る場合があります。全員じゃないんですけれど、かなりの人たちです。鬱病状態で発病するので最初は鬱病じゃないかと思われることもあります。ですので、これは経過を見た上で、特にもの忘れがどういう風に変化していくのか見て治療を決めていく必要があると思います。

Q: 今年75になる母のことでご相談させてください。73歳頃からもの忘れがひどくなり、病院で見てもらったところ「アルツハイマー病」と診断されました。最近では、私や夫の言うことに「それはうそだ」と決めつけ、ことごとく反抗するようになってしまいました。もうどのように接したらいいのか困っています。なにかいい方法がありましたらご指導ください。(46歳 女性)
A: おそらくアルツハイマー病なのでしょうが、アルツハイマー病の中心的な症状はもの忘れとか見当がつかないとかなんですが、結果としてはいろんな判断の間違いが起ります。それについてご本人は自分が病気であるという認識がないから訂正されると思います。あるいは、「こうしなさい」と注意される。それが障害だと思い、それが毎日毎日続けばかなり気が荒れてきます。そうすると「それはウソだウソだ」っていうのは、それでは自分がこう思っているのに、あなた方は違うことを言っているって言うのを繰り替えされると、バトルが始まるということになりますから、こういう病気に対する対応は、まずできるかどうかは別としても、無理はごもっともですが、相手のことを認め合う必要がある。その上で何とかするという形で介護をしていかなきゃいけないんです。ストレスは溜まるしそれは大変だと思います。問題はそういうのは介護だけでは無理ですから、これは脳障害から起こっている精神の後背状態と言うか延長ですから、対処療法が効く場合があります。なので、アルツハイマー病の組とは別に、たとえば情緒安定剤や抗幻覚薬など。また昼夜が逆転の人だったら睡眠薬とかを少量使うと上手くいくことがある。対応と薬が上手く噛み合うと、穏やかになる場合が多いです。専門医ともっと話し合って、薬などの対処を考えてみてください。



2006年2月5,12日OA テーマは『花粉』
Q: 私は、4年前位から毎年、花粉症が近づくと、鼻の頭がかゆくなります。それも、お酒を飲んだ時に、かゆくてたまりません。幸い、くしゃみや鼻水は出ないので、まだ花粉症ではないと思いますが、花粉症の前兆ではないかと、心配でたまりません。 (49歳 女性)
A: 花粉症というのは、アレルギー反応の一つです。アレルギー反応には、皮膚のアレルギー反応と粘膜アレルギー反応の2つがあります。この方の場合、花粉症の時期が近づくとかゆくなりますので、やはりアレルギー反応の花粉症があると思います。お酒を飲んだ時に、余計かゆくなるということですが、お酒を飲むと、抵抗力と体力が落ちますので、それによってアレルギー反応が相対的に、強くなっていると考えられます。また、鼻の頭がかゆくなるのは皮膚のアレルギー反応と考えられますね。今のところは、皮膚のアレルギー反応ですけども、これが粘膜のアレルギー反応になるといわゆる花粉症の症状が出ても、全くおかしくないと思います。病院へ行って検査を受けて、まずは、アレルギー反応があるかどうか?あれば、そのアレルギーの原因の抗原が何であるか、それを特定することが大事だと思います。

Q: 花粉症の薬について相談があります。仕事が忙しく、病院になかなか行けないので、市販の薬を買っています。鼻水と目のかゆみがひどいのですが、花粉症の薬は種類がたくさんあるので、買った薬がなくなると、次は別の薬と、1シーズン中に、いろいろな種類の薬を使っています。薬を選ぶ時の注意点はありますか?
(37歳 女性)
A: たしかに、薬の種類はたくさんあります。ありますけども、分類すると、アレルギー反応を抑える抗アレルギー薬、症状を抑える抗ヒスタミン薬、あと一時的に鼻づまりを軽減するようなソレドテンピ薬そういう分類が出来ると思います。それぞれ一長一短がありますので、それぞれの一長一短を理解した上で使用されるのがいいと思います。それともう一つ女性ですので、妊娠とか出産に影響する薬と影響しない薬とありますので、そのへんよく相談されたほうがいいと思います。



※以前のQ&Aはバックナンバー化されました。
下記のバックナンバーをご参照下さい。


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