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ドクターQ&A

番組のメールコーナーやHPに寄せられた質問に対するドクターからの回答を掲載しています。
(注:皆様から頂いたメッセージは番組やコンテンツに役立てるよう必ず目を通しておりますが、個別に返信・対応をお約束するものではありません。このコーナーに於きましてもすべての質問に対して回答を掲載するものではないことをご了承下さい。)

12月のドクターQ&A



2005年12月25OA テーマは『ニュース2005』
Q: 先日 新聞で抗加齢ドックに関する記事を見ました。2005年の秋から医療機関で導入されるようになったとのことですが普通の人間ドックと どう違うのでしょうか?どのような事をするのか教えてください。(62歳 男性)
A: アンチエイジングを医学するためには、まずエイジングを医学しなくてはなりません。そのためには老化、加齢、動脈硬化を測定するシステムが必要です。私たちは2001年から、健康寿命ドッグという形でやっています。しかし100項目以上調べていますから、多くの施設ではしにくい面があります。そのため、抗加齢医学会というところで、その簡易バージョンを作ろうという動きがあります。抗加齢ドッグというのは、どのくらい老化しているかというのを様々な医学的な指標でわかる、というのが一番のメリットです。一番のポイントは活性酸素による障害度を測れる、それから老化に関係するホルモンというのがわかります。それから免疫機能で、自己治癒力と言われているものの指標がチェックできたり、筋肉のボリューム、分布、脂肪とのバランスなども、年齢によって違ってきますので、そういったのも見れます。自分がどのくらい老化しているのかの目安にして、食べ物に気をつける、運動をする、などの生活習慣の見直し役立つと思います。

Q: 68歳になる父のことです。父はこれまで長い間糖尿病を患っていたのですが、頭のほうは65歳を超えてもとてもしっかりしていました。ところが最近物忘れが激しくなり、同じ話を何度もするようになりました。アルツハイマーではではないかと心配しています。(38歳 女性)
A: これは非常に難しい問題ですが、アルツハイマー病の脳の組織には2つポイントがあります。ひとつはアミロイドたんぱくという、老廃物が溜まってしまうということと、もう一つは神経の細胞、神経線維がうまく機能しなくなる、という特徴があります。以前はアルツハイマー型の認知症と、脳血管障害の認知症は違うと言われていたんですが、最近ではそれはほとんど同じではないか、と考えられるようになったんです。糖尿病の方は脳血管障害を起こす確率が大体健康な人の2〜3倍ですから、この方の場合はアルツハイマー型、もしくは脳血管障害によるもの、それは共通の脳の変化と考えると、認知症の始まる初期段階と考えてもいいのではないかと思います。アルツハイマーの認知症を画像だけで判断するのはなかなか難しいところがあります。一度、検査を受けてみて、一つは脳に萎縮があるかどうか、そしてさらに詳しく、アルツハイマー専門のところで、脳の血流の検査、そこらへんまでしてみた方が良いかと思います。


2005年12月11,18日OA テーマは『インフルエンザ』
Q: 私は、妊娠3ヶ月目です。赤ちゃんへの影響を考えて、インフルエンザの予防接種を受けるかどうか悩んでいます。友人から、妊婦がインフルエンザになると重症になるという話を聞き、心配です。
(27歳 女性)
A: 妊婦さんがインフルエンザにかかると、非常に重症になります。免疫がいつもより違い、お腹が大きくなるに従って横隔膜が上に上がってくることで肺を圧迫したり、いつもより違った状態なので統計学的に見ても妊婦さんが病気になると、入院する頻度や悪化することが多いと言われています。ワクチンを打って子供にどう影響するかというのは大変大事なことだと思います。WHOや米国の予防接種諮問委員会の勧告案は、14週以降であればワクチンを打ったほうが良いと勧告しています。それ以前は流産することがある時期ですので、ワクチンを打って万が一流産した場合、それが例えば母親がワクチンを打ったことで悩んでしまうなどということもありますので14週以降を勧告しますが、ワクチンを打ったことで母親への影響があるということはありません。大事なポイントは、ワクチンを打ちますとそれによって抗体が出来ます。赤ちゃんは生後半年までは母親の抗体によって守られますので、母親がワクチンを打つことによって子供が生後しばらくの間インフルエンザの感染を免れるということがありますので打った方が良いと思います。そういったことから言いますと、どの時期に打っても良いわけで、できればインフルエンザの流行が始まる前に打ちなさいということになっています。最近出た一つの文献によりますと、母親が妊娠初期にインフルエンザになりますと、生まれてきた赤ちゃんが将来、いわゆる統合失調症(昔で言う分裂病)になる頻度が高くなるということがアメリカから出ています。そういうことも考えますと、出来るだけ打つことをおすすめしたいと思っています。過去の歴史や統計的なものが証明しておりますので、予防接種というのは胎児には全く影響はありません。

Q: 71歳になる父親が、11月の終わりに、風邪をこじらせて寝込みました。肺炎を起こしかけていたそうで、私も毎日実家にお見舞いに行っています。インフルエンザの予防接種について聞くと、「1度も打ったことがない」とのことでした。今は、病院でもらう薬をいろいろ飲んでいますが、すぐにでも予防接種を受けられますか?また、受けられない場合は、どうやってインフルエンザを防げばいいですか?(48歳 女性)
A: 11月の終わりとなっておりますので、今12月11日ですから2週間程たっています。自宅にいらっしゃるようですので、急性期 の疾患の場合にはやはりワクチンは差し控えますけれども、安定していれば打ってもよろしいかと思います。まして、71歳ということで高齢といえば高齢ですし、インフルエンザのリスクが高いということもあります。インフルエンザにかかって、インフルエンザの後に今度は肺炎にかかってしまったということも懸念されますので、ワクチンは打つべきだと思います。すぐ打てると思います。受けられない場合も当然あり得ますが、その場合はまずは家族の方がインフルエンザワクチンを打って、家族の方がそのご高齢の方にうつさないようにするとことも大事なことです。それからもう一つは、万が一家族の中にインフルエンザの患者さんが出ましたら、昨年から出来るようになった予防投与が今は出来ます。家族の方が発病して48時間以内に予防薬を飲めば、相当な確率で予防が出来ます。だいたい8割前後とも言われていますが、予防が出来ますので、そういう形で打っておけばよろしいかと思います。家族で誰かがインフルエンザにかかって高熱が出て病院へ行き、その時に自分も予防投与してもらえますか、とお願いすれば自分も出来るということです。65歳以上の方であって、条件があえば認められます。ただしこれは保険がきかず自費になります。65歳以上の方と、13歳以上でハイリスクグループの方が適応ですので、元気な方や13歳以下では適応はありません。



※以前のQ&Aはバックナンバー化されました。
下記のバックナンバーをご参照下さい。


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