FIBA女子バスケットボール ワールドカップ2018


【第12回】プエルトリコの猛追を振り切りグループリーグ突破!次戦は中国との対決に!!

延長戦で勝利を挙げたベルギー戦から中一日あいて、25日、日本は勝てばグループリーグ突破が決まるプエルトリコ戦を迎えた。ここまで1勝1敗で来た日本に対し、初出場のプエルトリコは2連敗。そのため大会初勝利を求めてなりふり構わず向かってくるプエルトリコを、日本が迎え撃つ形となった。

現地に住む日本人や、日本を応援する地元の小学生らも大勢駆け付けたこの日のキコ・カブレラ アリーナ。試合前から両チームの白熱した応援合戦となり、試合が始まって#8高田真希が先制点となる3Pシュートを決めると、会場は地響きのような大歓声に包まれた。その後も積極的に3Pシュートを狙って先行した日本。対するプエルトリコも要所でジャンプシュートを沈めていくが、日本は素早いボール回しから得点チャンスを作り、23-15とリードして第1Qを終える。

続く第2Q、日本はプエルトリコ#0ジェニファー・オニールの1対1に手を焼き、開始4分で2点差まで追い上げられる。だがこの我慢の時間帯で、交代で出てきた#13町田瑠唯が躍動。「出たときに心掛けていたのは、ボールをプッシュすることです。自分がペースを上げて、3Pシュートやインサイドの得点につなげたいと思ってコートに入りました」と言うとおり、コートを広く使ったパス回しで#99オコエ桃仁花や#52宮澤夕貴の得点を演出し、再びリードを広げていった。宮澤らがリバウンドもきっちり抑え、43-28と15点リードで後半へ。

続く3Qでも、日本は#15本橋菜子の3Pシュートが決まり、ゾーンディフェンスも機能して開始3分で最大19点リードに。ところが、プエルトリコの#24シャスモン・グワスミーのバスケットカウントから、流れが変わる。足の止まった日本は得点が停滞して追い上げられ、4Q序盤には僅か6点リードに。それでも、日本は苦しい場面で#30馬瓜エブリンのジャンプシュートや高田のゴール下が決まり、再び息を吹き返す。終盤、プエルトリコのグワスミーに3連続で3Pシュートを決められたものの、逆転は許さず、69-61で逃げ切った。

試合後、開口一番「とりあえず勝ちましたが、もっと良いバスケットを見せたかったです。15点ほどリードしているのに、自らターンオーバーしてしまって詰められる場面が多く、頭を使っていないバスケットをしていました」と苦言を呈したトム・ホーバスHC。宮澤も「今日は、第2Qの最後の方は良かったですが、それ以外は日本らしいバスケットができていなくて、勝ってもモヤモヤしている感じです。次の試合こそ、日本のバスケットができるようにしたいです」と、課題を口にしていた。

内容はともあれ、無事にグループリーグ突破を決定した日本。この日の最終試合でスペインがベルギーに60-71で敗れたことにより、スペイン、ベルギー、日本の3チームが2勝1敗で並び、該当試合の得失点差によりグループCは1位ベルギー、2位スペイン、3位日本の順位となった。そのため決勝トーナメント1回戦の相手は、グループD2位の中国に。昨年のアジアカップ準決勝では、74-71で日本が勝利している相手だが、エース#7シャオ・ティンを中心に、若くても爆発力のあるチーム。何としても中国を退け、ベスト8に残って最終日までの切符(ベスト8以上は順位決定戦あり)を手に入れたいところだ。

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