FIBA女子バスケットボール ワールドカップ2018


【第8回】スペイン戦に向け前日練習を実施。ホーバスHC「自信はあります」

「本当に、今回のカットはとても難しく大変な決断でした」

そう話すのは、女子日本代表を指揮するトム・ホーバスHC。大会直前の最終調整までずっと14名で活動してきた日本は、激しい競争の中で切磋琢磨しながら、ついに12名の最終メンバーに絞られ、22日(日本時間23日)のグループリーグ初戦(vs.スペイン)を迎えようとしている。

今大会の12名の顔ぶれは、2016年のリオデジャネイロ・オリンピックの時とはだいぶメンバーも変わっている。吉田亜沙美や渡嘉敷来夢、大崎佑圭、本川紗奈生ら、これまでチームを引っ張ってきた主力選手が不選出。エース不在、なおかつ平均年齢24.3歳という非常に若いチームだ。

国際大会の経験が浅い選手も多く、「波はあります」とホーバスHC。だが、大会前のアメリカ遠征や現地での強化試合では、勢いに乗ったときに世界の強豪と互角に渡り合う底力を遺憾なく発揮していた。しかも、ホーバスHCはそうした試合では全く手の内を明かしていないと言い、「相手チームはまだうちのプレーを分かっていません。そこはアドバンテージがあると思います」と語る。

グループリーグでは、スペイン、ベルギー、プエルトリコの順に対戦する日本。特に開催国のスペインは世界ランキング2位の強豪で、昨年のヨーロッパ選手権でMVPに輝いたエースの#7アルバ・トレンスや、WNBAでもプレーしていたガードの#10マルタ・シャルガイら、世界トップクラスの選手を数多く擁するチーム。だが、キャプテンの#8高田真希がスペイン戦に向け「ディフェンスリバウンドをしっかり取ることが、いいオフェンスにつなげるためには絶対に大事です。相手の方がサイズは大きいので、チーム5人で取りにいかなければいけない。しっかりリバウンドを取って、そこから全員で走ってどんどん早い展開に持っていけば、自分たちのペースになると思います」と言うように、どんな強豪相手にも日本のすべきことは変わらない。思い切りのいい3Pシュートや、スピードを生かしたトランジションなど、いかに日本”らしさ”を出し切れるかが、スペイン戦でもカギを握るだろう。

ホーバスHCは前日練習を終え、「早く試合がしたいですし、楽しみです。うちのバスケットボールをちゃんとやったら、絶対にチャンスはある。自信はあります」と力強くコメント。世界の強豪・スペイン相手に、若き日本がどう挑むか、目が離せない。

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