FIBA女子バスケットボール ワールドカップ2018


【第5回】日本が誇る司令塔たち 町田瑠唯&藤岡麻菜美が世界を相手に魅せる!

長年、ポイントガードとして女子日本代表をけん引してきた吉田亜沙美(JX-ENEOS)が、今年は代表活動不参加。そのため、今大会は司令塔の役割を町田瑠唯と藤岡麻菜美ら20代半ばのガードたちが務めることとなった。

アジアだけでなく世界のポイントガードとも対等に渡り合う吉田の存在は大きいが、町田と藤岡は昨年、吉田とともに出場したアジアカップで、大会中にケガで離脱した吉田の穴を見事に埋める活躍を見せている。

特に藤岡は、得意のクロスオーバーからのドライブで自ら得点を奪ったかと思えば、味方への好パスで得点を演出するなど大会ベスト5を獲得する活躍。一方の町田も持ち前のスピードを生かしたドリブルから速い攻めを組み立てただけでなく、決勝では安定したプレーでチームを優勝へと導いた。

ここでもう少し2人のことを紹介しよう。藤岡より1歳年上の町田は、162cmと海外の選手と比べると小さいが、先述したように抜群のスピードが特長で巧みなドリブルワークを駆使して相手ディフェンスをあっという間に抜き去るスピード系のガード。さらに外角シュートも年々確率が上がってきており高い得点力を持つ。そして何より、試合中での好不調の波がないのが魅力の選手だ。

そして出身ミニバスが吉田と同じという共通点を持つ藤岡は、ディフェンスの裏を突くキラーパスが武器。先を読んだゲームメイクを見せ、170cmという高さがあるため、果敢にドライブで仕掛け、自らシュートを放つ場面も多い。町田と同じく、得点力に優れるガードといえる。

また、体のサイズ、タイプは僅かに違う2人だが、ディフェンスにも定評があるのは共通。攻撃だけではなく、防御での貢献も大きい。

町田はリオデジャネイロ・オリンピックに続いての世界大会。そして藤岡はアンダーカテゴリーでの世界大会の出場はあるが、今回がトップでの世界大会は初めてとなる。

アジアカップで見せたプレーを世界の舞台で発揮できるか。吉田の後継として奮闘する2人の戦いぶりは注目だ。

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