FIBA女子バスケットボール ワールドカップ2018


【第3回】期待のポイントゲッター!高田真希がペイント付近で奮闘すれば 宮澤夕貴が外から3Pシュートを射抜く!!

9月22日に開幕するFIBA女子ワールドカップ。来るそのワールドカップに向け『日本にとっては、こんな展開になるといいな』という目安になるのが、8月7日に高崎アリーナ(群馬大会)で行ったカナダ代表との親善強化試合だ。

カナダとは2日前にもアオーレ長岡(新潟大会)で戦っているのだが、そのゲームは73‐70と3点差をものにしての勝利。身長のあるカナダ相手に競り勝ったことは収穫だったが、3Q終了時点では55‐46とリードしていたものの4Qで追い上げに遭い、何とか逃げ切っての勝利に指揮官のホーバスHCは「『もっとできるな』という感じでした」と納得していなかった。

それが群馬大会では、「今日は最初から最後まで良かった」とホーバスHC。指揮官がそこまでチームの評価を上げた要因となったのが、キャプテンの高田真希と宮澤夕貴の2人の活躍にある。

このうち高田は、8年前の2010年と4年前の14年の世界選手権(現ワールドカップ)を経験している唯一の選手。183cmという高さがあるだけでなく、ペイントエリア付近からであれば苦しい体勢でも高確率でシュートを沈められる体の強さと技術を持っている。またミドルシュートとも得意としており、少し難しいシュートを決めても表情を変えずに淡々とした雰囲気で得点し続けることができるのだ。そのポーカーフェイスは、味方にとっては“頼もしさ”に、相手にとっては“恐れ”となる。まさに『背中で引っ張るキャプテン』という言葉が似合うの。

そんな主にペイント付近で確実に点を取る高田に対し、外から大胆に、そして高確率で3Pシュートを射抜くのが宮澤夕貴だ。今回の女子日本代表は、宮澤に限らず、三好南穂、根本葉瑠乃など3Pシュートを得意とする選手がそろっているが、中でも宮澤はワンハンドで3Pシュートを打つスタイル。「チームメイトにうまくノーマークで打たせてもらいました」と謙遜するが、群馬大会では前半だけで4本の3Pシュートを成功させ、チームに勢いをもたらした。また、3Pシュートがチェックされればドライブに切り替えて切り込めるのも持ち味。182cmという長身で、内外両方で相手の脅威となることができるのだ。

今回の女子日本代表にとってこの2人の活躍は欠かせない。2人が自らの仕事をこなすことが他の選手の思い切りの良さにつながり、それが日本の勝利へと結び付くはずだ。

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