放送番組審議会

  • 2003.10.27

    第10回

    2003年10月27日に第10回ビーエス・アイ放送番組審議会が開催されました。審議会委員は5名が出席され、ビーエス・アイ側からは生井社長以下8名が出席致しました。 
    第10回の審議会は(1)テレビ番組 『ニッポンの真実』(第2話)について審議を行いました。 
    *『ニッポンの真実』(第2話)の放送日時:10月27日(月曜日)午後11時~12時

    (1)テレビ番組 『ニッポンの真実』(第2話)について委員からは以下のような意見・感想がありました。

    • ・アメリカと日本の戦後のいろんな関係の中で、この番組はある真実を、普通、放送だと中立性とかいろんな問題があり、きちんとした論調を打ち出すのはなかなか難しいのでしょうが、そこが非常に明確に伝わってきて、考えさせられる非常にいい番組ではなかったかと思いました。 あれをTBSの本局でもぜひやってほしいな。そこで違う論者も含めてもっともっと論争していけばいい、論議していけばいいと思うんですね。そういう意味でも非常に刺激的な、すばらしい番組ではなかったか、そう思いました。
    • ・月尾さんが、その場その場でまとめてくださって、そのまとめ方も、出演者にもちょっと説明するような感じで、易しくわかりやすく説明してくれるというのが、嫌みがなくて大変よかったと思いました。画面にグラフがパッと出たり、写真が出てきたりというのも、そんなにチラチラせずにわかりやすく、私も大変見やすい番組だと思いましたし、大変勉強にもなりました。
    • ・本当にこの種の経済的な問題を取り扱った番組は大体つまらないのが多くて、それと難しい言葉がたくさん羅列されて、何かはぐらかされて終わって、いまいちよくわからないのが多かった中で、非常にわかりやすく説明をしていただいたなと思います。ただ、時々テクニカルタームで、テロップ的なものとか下にちょっと字幕スーパーを入れて、よりわかりやすくすると、もっとごく一般の視聴者の方にももっとわかりやすくなったのかなと思いますが、グラフとかビジュアル的に非常にうまく説明をしていただいたので、非常におもしろかったですね。ビデオとトークとのバランスが非常によくて、長過ぎず、短過ぎず、本当にちょうど絶妙のタイミングでうまくポンと画面に切りかえていただいて、その辺も飽きさせずに、これ、1時間ぐらいの番組ですね。それを全く時間を感じさせないようなおもしろさを感じました。
    • ・私は、この「ニッポンの真実」の企画意図そのものがなかなか意欲的なものだと思ったものですから、今回の1本だけを見て余り云々するのはどうかなという感じもするぐらい、実際にはもう少し何本か見てみたいですね。多分そんなに真実がたくさんあるわけではないので(笑)、だんだんネタがちょっと苦しくなってくる可能性はあるかもしれませんけれども、それはプロデューサーなりディレクターの力でしょうから。しかし、今度の1本を拝見するだけでも、なかなかいいところに目をつけられていると思いました。
    • ・外人お2人とも日本語は非常に達者ではあるのですが、多分日常の生活などには全く不自由しないと思うんですけれども、テクニカルタームも含めて、細かいニュアンスを伝える日本語にやはりまだ難があると思いました。ですから、聞いている方はすごくストレートに耳に入ってくるので、わかりやすい部分もあるのですが、それはちょっと単純化し過ぎているんじゃないかなという印象を抱いたりするところがままありまして、それだけに逆にちょっとわかりにくい面が、私にはありました。それを月尾さんが、今おっしゃったのはこういうことですと時々解説されていました。それで、ああ、なるほどと思ったのですけれども、その解説自体が、果たして彼らのいいたかったことかどうかというのも、はっきりといえないような感じもしたんですね。そこに言葉の壁が厳然としてあるのはしようがないのですが、同時通訳を入れるとまた面倒になりますし、テロップを入れるというのも大変とは思いますけれども、外人の考えていることを正しく理解するためには、やっぱり日本語でしゃべってもらうよりもネーティブの言葉でしゃべってもらって、それを我々が翻訳なり同時通訳で聞く方が、正しく伝わるのではないかなと思いました。
    • ・今回のテーマでいえば、一応日欧米と3極で、「不肖月尾も日本代表でございます」と最初に仰っていましたけれども、私に言わせると、日欧米というなら、司会者というよりは討論の1人という意味で、日本の立場をもっと踏み込んで、あるいは論争を持ちかけるとか、そういうふうにやってもよかったのかなと思いました。
    • ・今後のテーマを探すのはなかなか大変かなという気がしますが、少なくとも今回のものは、結論的には、なかなか鋭い視点を提起していたと思います。ちょっと余談になりますが、例の視聴率事件などが起こっていることを考えると、やっぱり質の高い番組がより一層求められるわけで、そういう点では、こういう番組がこれからどんどんつくられていくことをぜひ期待をしたい。先ほどいった意外性のあるテーマを探してくるのはなかなか大変ですが、それをぜひ発掘して、鋭い発言、情報発信をしていってほしいと思いました。

    BS-i 番組審議会委員
    委 員 長
    天野 勝文 (日本大学教授)
    副委員長
    荒川 洋治 (現代詩作家)
    委員
    逢坂 剛  (作家)
    委員
    鳥飼 玖美子(立教大学教授)
    委員
    沼田 早苗 (写真家)
    委員
    村 和男  (弁護士)
    委員
    師岡 文男 (上智大学教授)

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