弁護士高見沢響子6
東大出のベテラン女性弁護士が、末期がん患者の安楽死の真相を解き明かす。
東大出のベテラン女性弁護士が、末期がん患者の安楽死の真相を解き明かす。
内科医・千晶の病院に入院していた夫・雄一郎が末期ガンに冒されていると判明。さらに愛人・直子の存在が明らかに。そんな折、雄一郎の生命維持装置が切られ、雄一郎が死亡。現場にいた直子が逮捕、起訴されてしまう。弁護士の高見沢響子はそんな直子の弁護を担当することになった。ある日、直子は拘置所で自殺を図る。幸にも未遂で終わったが、その時に直子がもらした「もう生きていたくない」という言葉が響子には気にかかる。調べを進めるうち、響子は末期ガンの痛みに苦しむ雄一郎が「もう死なせて欲しい」と千晶にではなく直子に訴えていたことを看護婦から聞き出す。そして、直子には離婚歴があり、不幸な事故で子供を亡くしていたことを知る。