結婚詐欺師の千太郎は、絶体絶命のピンチを恩師・新藤に救って貰った代償として、新藤が校長を務める小学校の教師となる。副担任として５年２組を受け持つが、生徒達の反応は冷たく学級崩壊寸前の状態。さらに同僚教師に以前、騙した女性・涼子がいて千太郎は慌てる。そんな中、５年２組の担任・石橋が、故意的に落された鉢植えで頭に怪我を負う。そして翌朝、石橋の首吊り遺体が職員室で発見、警察によって他殺と判明する。その捜査を担当する刑事・茜も千太郎がかつて騙した女性、過去の恨みも手伝って第一発見者の千太郎は容疑者として疑われる。生徒達の間では、桂木、小野といった教師の名前が犯人として噂にのぼり、教師への不信感が一層強くなる。そんな時、千太郎は、石橋に対して裏切られたという思いを抱いている生徒・坂口が、植木鉢を落した本人だと知る。さらに心を閉ざしたまま保健室登校をしている生徒・真子から、犯行時刻に職員室で「坂口君を見た」と告白される。