ザ・サスペンス 生きていた男
この番組は終了しました
死んだはずの兄と名乗る男が目の前に現れた…!この男はいったい誰なのか?何の目的で現れたのか?
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死んだはずの兄と名乗る男が目の前に現れた…!この男はいったい誰なのか?何の目的で現れたのか?
麻子(桃井かおり)の27歳の誕生パーティーで、二年前猟銃自殺した兄からの祝電が披露された。来客らはざわめき、次に不気味なくらい静かになった。 突然、邸内の電灯がいっせいに消え、いきなり兄・広が好きだった曲が室内に響き渡った。誰かのいたずらに過ぎないから気にしないでとその場をとりなすが、麻子の心中は穏やかではない。 最後の客を送り出した直後、電話のベルが鳴った。電話は女中のよしの(楠田薫)へのもので、息子が急病なので高崎へ帰ってきてほしいという連絡だった。 広い屋敷にひとり残された麻子の前に、黒いタキシードの男が現れた。その男は兄の広(渡瀬恒彦)だと名乗った。兄は二年前に死んだ、冗談はよして、という麻子に、広と名乗る男は勝手に死人にされては困ると冷たく笑ってみせた。 古いアルバムからは兄の写真は消され、この男が広ではないという証拠は見当たらない。麻子は兄の事件を担当した兵頭警部(石井均)に相談した。警部は、広の指紋が残っていれば、兄と名乗る男のものと照合し真意を正せるという。麻子は、子供のころ、兄が掌や指で描いた絵が残されていることを思い出した。さっそくその絵と男の指紋の照合が行われた。 すると、この二つの指紋は寸分違わず重なったのだ。