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2006年1月8日(日)、15日(日)
テーマは『血流』

今週のドクター
今週のドクターは、
順天堂大学 循環器内科
杢野 浩司先生


【略歴】

’84年

順天堂大学医学部を卒業後、内科医師となる

  米国留学を経て現在に至る
専門は循環器病学・脂質代謝学

【ドクターの一言】
薬物治療が主体の現代医療において、薬のみに頼らず患者さん自身の病気に対する理解・姿勢が重要であり、その指導に常に心掛けている。病気はなにより予防が大切。


 
〈素朴な疑問〉
〜「血液サラサラ・ドロドロ」って何?〜

データ心臓から全身へ・・・今も絶え間なく、あなたの体を流れ続ける血液。この血液の流れが、血流です。血流といえば、血流の良い血液を「血液サラサラ」、悪い血液を「血液ドロドロ」と言うのをよく耳にしますよね。東京女子医科大学 栗原 毅 先生は、「血液サラサラ・ドロドロ」の名付け親。糖尿病や脂肪肝などの、データ生活習慣病を研究し、その早期発見につとめています。栗原先生、「血液サラサラ・ドロドロ」って、どういうことですか?こちらが、栗原先生が血流を観察した装置、MC-FAN。わずか0.1ミリリットルの血液を、装置に組み込んだこの小さなチップの中に流して、その流れている血液を、2000倍に拡大した顕微鏡で観察するものです。装置の中を流れる血液から分かることとは、一体何?毛細血管って、身体の細い細い血管の事ですよね。それで、データ身体全体が分かるんですか?全身の血管。それをすべてつなぎ合わせると、長さは、何と9万キロ!そのうち、99.6%!!まさにほとんどが、毛細血管なのです。この装置で見ると、ドロドロ血液の人が、どんな病気にかかりやすいか、わかっちゃうんです!実は、データ同じ「ドロドロ」血液でも、良く見ると、特徴があるんです。こちらは、ストレスが多い人の血液。血流を悪くしているのは、この白血球です。ストレスによって疲れ果てている人は、白血球がくっつきやすくなるため、その分、血流が悪くなるのです。これを、べたべた血液と呼びます。かわってはデータ、こちら、糖尿病の人の血液。ここで、血流を妨げているのは、赤血球です。血液中に糖分が多いと、赤血球同士がくっついてしまい、その結果、血流が悪くなります。これは、名付けてネバネバ血液。そして、こちらは、データお酒をたくさん飲んでいる人の血液。血流を悪くしているのは、この血小板。アルコールを摂りすぎると、血液中の血小板が集まりやすくなって、固まりを作ります。この固まりが、血流を悪くするのです。名付けて、ザラザラ血液!この装置にかかれば、何が原因のドロドロ血液かはデータ一目瞭然。
しかし・・・前の晩に食べすぎたり、ストレスがかかったりと、一時的に血液の流れが悪いという方も、生活スタイルを改善しないと、近い将来、ドロドロ血液になってしまいます。サインとして受け取ってください
『血流』とからだ
データ9万キロの血管を絶えず流れる血液。血液が、心臓を出て、動脈、毛細血管、そして静脈を通って再び心臓に戻るまでにかかる時間は、およそ1分!この1分の間に血液は、酸素と栄養を全身の細胞に送り届け、細胞が使い終わった老廃物を、回収しています。こんな血液の流れ――― 血流があるからこそ、私たちは、日々、健康に暮らしてゆけるのです。もし、血流が悪くなると、データ大変な事が起こる・・・というのは容易に想像できますね。ところで、血流を作っているのは、血液を送り出す心臓だけ、と思っていませんか?実は、足の筋肉、特にふくらはぎの筋肉が、血液を心臓に戻すための、大切なポンプの役割を果たしているのです。もし、長い時間同じ姿勢で座り続けるなど、足の筋肉をあまり動かさないでいると…、血液は足の方で滞ってしまい、当然、血流が悪くなります。では、実際に、座っている時の血流を データ調べてみましょう。まずは、イスに座った直後の血流を測定します。座った直後の血流を数値にすると、その速さは、1秒間に5センチでした。そして、座ってから30分後には…、血流量は、何と半分の毎秒2.5センチに減少!!足の筋肉を動かさないでいると、血流は、どんどん悪くなっていくことが分かります。ではここで、データふくらはぎを揉んで、筋肉を少し動かしてみましょうその瞬間!ご覧のように血流は、測定不能なほど、急激に回復します。では、足の筋肉をあまり動かさず、 血流が悪くなっている時、体のなかでは、どんな事が起こっているのでしょう?何と、足の血管で滞っている血液の水分が、血管の壁を通り越して、周りに少しずつもれてしまうのでデータ。これが、「足がむくむ」という症状。この状態から、さらに血液中の水分が不足すると、足にたまった血液は、ドロドロになり始め、やがて、血液の塊、「血栓」が作られます。そして、もし、血栓ができている状態で、急に姿勢を変えるなど、ふくらはぎの筋肉を動かすと・・データ血流が急激に回復して、命に関わる事態を招く場合があるんです!立ち上がることによって、急激に血流が回復すると、足の静脈にできた血栓がはがれて血管の中を流れ始めます。この時点ではまだ本人はだ何も感じていません。しかし、血栓は心臓を通って、肺に達します。そして、狭くなっている肺の動脈を詰まらせてしまうのです。肺は、血液に酸素を取り入れる、大切な場所。肺の動脈が詰まってしまうと、呼吸困難、動悸、胸の痛みなどが起こります。データ大きな血栓がつまり、肺の血液の流れそのものが止まってしまうと、突然死を招くことさえあるのです。足の静脈にできた血栓が、心臓の動脈に詰まることもあります。すると、心臓の働きが衰え、ひどい場合は、急性心不全をおこして、命にかかわることもあるのです。そして、血流が悪くなるもう1つの原因が、糖尿病。いまや、患者・予備軍を合わせると160万人!!実に日本人の6人に1人が、寿データ命を10年縮めるといわれる恐ろしい病気にかかっています。糖尿病で、血流を妨げる原因は、血液中にだぶついたブドウ糖、血糖です。血液中にだぶついたブドウ糖は、次々に、赤血球とくっつきます。すると今度は、赤血球同士がくっついてしまい、データますます血流を妨げることになるのです。糖尿病による血流の異常、その最も影響を受けるのが、細動脈と呼ばれる全身の細い動脈です。中でも、細い動脈が集まっている、目や腎臓に異常があらわれやすいのです。糖尿病網膜症は、網膜にある細い動脈の異常。そして、糖尿病性腎症は腎臓にある細い動脈の異常です。さらに血液中にまだブドウ糖がだぶついていると・・・今度は、ブデータドウ糖は末梢神経にくっつきます。そこで起こるのが、糖尿病性神経障害。素足なのに、まるで靴下を履いているようだったり・・・いつも手袋をしているような感じだったり・・・と、徐々に手足の感覚が鈍くなっていくのです。感覚が鈍ると、痛みすら感じなくなるため、ちょっとした傷をどんどん悪化させることがあります。これほどひどくなっていると、たいていは、タンパクとくっついたブドウ糖によって、すでに血流がかなり妨げられています。つまり、傷口に栄養がきちんと送られず、データ傷を修復する能力が衰えるのです。さらに、血液中にだぶついたブドウ糖は、本来、細菌などの外敵を攻撃する白血球のタンパクにもくっついて、その働きを奪います。すると、傷口は、雑菌が繁殖しやすくなり、ひどい場合は、壊疽を引き起こします。網膜症、腎症、そして、神経障害。この糖尿病3大合併症は、血流の悪化が招く病気なのです。
セルフメディケーションポイント!  
『血流』と病気

データ血管が詰まり、血流が悪くなる、「動脈硬化」。この動脈硬化が起こるきっかけは、血管の内側にできる傷。もともと、血管の内側は常に、血流による圧力にさらされていて、傷ついては、修復される、データということを繰り返しています。ところが、喫煙習慣のある人や、高血圧・糖尿病、そして、コレステロールが高い人の場合、傷の修復が追いつかないことがあるのです。動脈硬化は、悪性に変化した血液中のコレステロールが、血管の壁の傷に入り込むところから始まります。そのコレステロールは、データやがて、お粥のようなどろどろした塊に変化します。これは、動脈硬化を起こしている血管をとらえた貴重な写真。うっすらと写っているのが、コレステロールによって厚くなった血管の壁です。このコレステロールによって、血管の壁がデータ内側から持ち上げられると、血液の通り道は狭くなります。また、薄くなった血管の壁が破れると、中のコレステロールがあふれ出して血管の壁にこびりつきます。すると、傷を修復するためにそこに血小板が集まり、血の固まり、血栓ができてしまいます。データこれが、アテローム血栓性動脈硬化。やっかいなことに、このアテローム血栓性動脈硬化は、大動脈や脳動脈、冠動脈など、重要な太い血管から起こりやすいといわれています。もし、脳へ血液を送る首の動脈、頚動脈や脳の血管、脳動脈が、アテローム血栓によって詰まると、脳の組織が必要とする酸素が足りなくなり、その部分の脳は活動できなくなります。これが、脳梗塞。さらに、心臓へと血液を送る冠動脈が詰まると、心臓のデータ筋肉が血液不足で死んでしまいます。これは、心筋梗塞。そして、最近増えているのが、足に血液を送る動脈が詰まる動脈硬化です。これが、足の動脈硬化の写真。動脈硬化を起こした場所の血管が、細くなっている様子がお分かりいただけますか。足の動脈硬化の最も特徴的な症状が、『間歇性跛行』。歩き始めはなんでもないのに、しばらく歩くうちに腰から脚にかけて、しびれたり痛くなったりして、データ脚が前に出なくなる。しばらく休むと、なんともなくなりまた歩けるようになります。実は、アメリカとヨーロッパで行われた調査によると、間歇性跛行を起こしている人は正常な人に比べて、15年後の生存率が50%も低いことが分かっています。足のしびれや痛みには、データ血流不足が大きく関係しています。これは、超音波で足の血流を調べるドプラー聴診器。血液が流れる音を聞いて、血流を調べるのです。もし動脈硬化を起こして、足の血流が悪くなっていると、音は小さくなり、リズミカルには聴こえてきません。血流が途絶えている部分では血流の音が、まったく聞こえないこともあります。このような、足の動脈硬化を「閉塞性下肢動脈硬化症」といいます。そして、あなたが、間歇性跛行に心当たりがあり、足に動脈硬化が起こっているかもしれないとした要注意。もしかしたら、足だけではなく、全身の動脈に起こっているかもしれません。例えば、大動脈や冠動脈、脳動脈に動脈硬化が起こっていると取り返しのつかないことになる可能性も!足の動脈硬化をあなどっていると・・・大動脈や冠動脈、脳動脈といった、重要で大きな動脈に、データ動脈硬化が起こったことに気づかす取り返しのつかないことになる可能性も足に動脈硬化がある人の10年後の生存率を見ると、中等度でも6割にダウン。重症だとわずか3割になってしまいます。さて、さらに、動脈硬化によって、腹痛が起こることもあるんです!!動脈硬化が起こっているのは、腸に血液を送っている、データ腸間膜動脈や、腹腔動脈。食べ物を食べた時、消化・吸収のために、腸は蠕動運動を行いますが・・・そのためには、もちろん血液が必要です。もし、腸間膜動脈や腹腔動脈の血流が悪くなると、腸に送られる血液は不足します。それが、痛みとなって、現われるのです。さらに、血流が悪くなり、血液不足がひどくなると、腸が壊死を起こすことがあります。
セルフメディケーションポイント!  

セルフメディケーション
〜からだにいい生活〜
データ肥満。高脂血症。高血圧に糖尿病。そう、これはすべて生活習慣病。こうした生活習慣病が招くのが、恐ろしい動脈硬化。その原因として、関心を集めているのが、血流を悪くする「ドロドロ血液」。健康のために「試したくなる食品は?」と聞かれた主婦の6割が、「血液サラサラになる食品」と答えるほど、関心が高いんです!でも、ドロドロの血液をサラサラにする食品なんて本当にあるのでしょうか?せんぽ東京高輪病院、データ足立香代子先生は、生活習慣病を防ぐ食品を研究。 正しい食事の知識の普及に努めています。足立先生、血液をサラサラにする食品って、本当にあるんですか?生活習慣病を防ぐ食べ方・・・ということは、血液をさらさらにする食生活の秘訣がありそうですねデータ血液をサラサラにするには、いろんな種類の緑黄色野菜を、なるべく一緒にたくさん摂ったほうがいいようです。例えば、血圧を下げるカリウムは、かぼちゃ、ほうれん草、芽キャベツに多く入っています。同じく、データ血圧を下げるカルシウムは、小松菜、春菊、チンゲン菜に多いのです。そして、血糖値の上昇を抑えてくれる食物繊維は、オクラ、ブロッコリー、モロヘイヤといった緑黄色野菜にたくさん入っています。こうした緑黄色野菜を一緒に食べれば、自然と、血液がサラサラになり生活習慣病を予防することになりますね。おさらいしましょう!データ1回の食事に摂る野菜の目安は、生野菜なら両手に山盛り一杯炒めた野菜なら両手に平たく一杯。そして・・お浸しなら、片手に山盛り一杯。しかも、このうち半分を緑黄色野菜にすると、生活習慣病を防ぐことができ、血液はいつのまにかサラサラになる可能性大!でも、毎回必ず食べる・・・という習慣は長く続けるのがつらいのでは?1種類では飽きてしまう方がいらっしゃるので、2種類の野菜料理を摂ることをお勧めしています。

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