BS-TBS開局20周年記念ドラマ「左手一本のシュート」

BS-TBS開局20周年記念ドラマ「左手一本のシュート」

はじめに

「オレ…あきらめ、ない。から。バスケ……やる。から。」
ひとりのバスケ少年の強い想いが、「左手一本のシュート」の奇跡を生んだ!
その感動のタスキは、1本の新聞記事から、書籍へ、そしてついにドラマへ!!

今から約10年前、2010年7月4日の新聞に掲載された1本の記事。
写真には、「夢現」と書かれた横断幕の「夢」という1文字が見える観客席をバックに、左手を高くかかげ、シュートを放つユニフォーム姿の高校生があります。
見出しは「左手一本 復活シュート」。
同年6月12日に山梨県で開催された、バスケットボールのインターハイ予選でのひとコマを切り取った写真です。
シュートを放っているのは、山梨県日川高校バスケットボール部、田中正幸さん(当時19歳)。

2007年4月、高校の入学式の3日前。
中学からバスケ部で活躍していた正幸さんは、既に入部が決まっていた日川高校バスケ部の遠征に参加。
その遠征先で突然、脳出血に倒れます。
緊急手術により一命はとりとめたものの、右半身麻痺によって選手としての復帰は絶望的に。
しかし正幸さんは、「再び試合のコートに立ってみせる!」という夢のもと、懸命にリハビリに取り組みます。
その強い想いが生んだのが、新聞記事にもなった、インターハイ予選の「左手一本のシュート」の奇跡です。

田中正幸さんの物語は、その後、ジャーナリスト・島沢優子さんの取材によって、ノンフィクション作品「左手一本のシュート~夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活」として2011年5月に書籍として発売。
決して夢をあきらめなかった正幸さんの実話は、中学校・高校の授業でも多く取り上げられ、たくさんの人々を勇気づけてきました。
そして現在、正幸さんは水泳でのパラリンピック出場という新たな目標に向かって挑戦を続けています。

この、「左手一本のシュート」の実話を、BS-TBSがドラマ化!
この物語には、大げさな涙も、悲哀に満ちた絶望もありません。
「いつか。やがて。きっと。」
その言葉を胸に、再び返り咲くことを愚直なまでにまっすぐ夢見て、奇跡を起こしたひとりのバスケ少年。
そして、家族、主治医、理学療法士、先生、チームメイトら、彼をとりまく人々。
爽やかな感動をお届けする青春ドラマにご期待ください!