BS-TBS

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放送番組審議会

第83回

2023/12

1.

日 時

2023年12月13日(水)午後4時

2.

場 所

BS-TBS会議室

3.

委員の出席

委員総数 8名
出席委員数 6名

 

出 席 者

委員長  末綱隆
副委員長 出井直樹
委員   瀬古利彦
     寺﨑明
     古川柳子
     橋口いくよ
     ※天野委員及び田中委員は録画出席

 

局側

伊佐野 代表取締役社長
本田  常務取締役
向山  専務取締役
鈴木  取締役
平賀  番組プロデューサー
山口  編成部長
辻   番組審議会事務局長

4.

議 題

 

 

審議事項

テレビ番組 「ねこ自慢」
放送日時:毎週水曜日よる11:00〜11:54

5.

審議内容

 

◎委員

 猫と暮らす人々の気持ちに寄り添った番組だと思いました。また、猫が好きではない方でも、人の人生にも光を当てていますので、人を通して猫を知ることもあり、比較的広い世代や様々な方にご覧いただけている番組だと思います。
 たまに専門家が出演し、長生きワンポイントを紹介すれば良いと思います。
 飼い主間では、長生きさせるための情報をやりとりしていますので、そのようなネットワーク的な役割が番組の中に入ることを要望します。

◎局側

 長生きのワンポイントについては、以前に22歳の猫を取材して、長生きの秘訣を紹介したことがあります。「長生き猫ごはん」というコーナーでは、サンシャイン池崎さんが、お医者さんのアドバイスのもと、健康になるようなごはんを手作りで作るなどしています。

◎委員

 批評が難しく、コメントが難しい印象です。特に猫に興味があるわけではありませんでしたが、それでも気楽に見ることはできました。その意味では究極の癒やし番組であると思います。
 番組の中では、キックボクサー、ホテル、科学者および水彩画家と猫との4つのエピソードを紹介し、猫に焦点を当てた部分と、猫と飼い主の間の関係に焦点を当てた部分があって、バランスよく入っていたと思います。
 猫好きでない人からすると、なぜ猫だけの番組が4年も続くのかというのがありまして、企画に至った経緯を知りたいです。出演者の発掘や取材にどの程度時間をかけられているのかもお聞きしたいです。

◎局側

 企画成立の経緯は、数年前に猫を飼っている人が、コロナの影響もあり、増えまして、犬を飼っている人を超えるという現象がニュースになり、そのニュースがきっかけです。犬は散歩をするので、道路端で犬好き同士が集まることができますが、猫の場合は、猫好き同士のコミュニケーションとしてSNSが活用されておりまして、その人たちを結ぶような「ねこ自慢」のような番組ができると良いのではないかと思いまして、企画が立ち上がった次第でございます。
 撮れ高に関しては、基本的には撮れるまで撮影しております。
出演者の発掘は、作家つまりリサーチャーがおりまして、大体2カ月程度で探してきます。また、猫が際立っておもしろい場合には、普通の家庭の猫も取材しています。

◎委員

 4つの話題全てが、人と猫とのかかわりのみの話題でしたので、めり張り感に少し欠けたように思います。
 猫好き以外の人にも見てもらえる工夫があっても良いように思いました。

◎局側

 犬派の私自身は猫もいいねと思って番組を制作しています。犬好きの方から見ると、やはり犬だよねというご意見はよくいただきますが、犬好きが見ても楽しめる番組にできればと思います。

◎委員

 ユーチューブでも猫のかわいい映像がたくさんありますが、ユーチューブと同じ内容が番組でも流れているという印象を持ちました。
ユーチューブとうまく連携して、両方からそれぞれお金が入ってくるようになると、相乗効果で良いのではないかと思います。

◎委員

 猫好きの私は、ユーチューブで素人の人が撮ったものは見ないのですが、この番組は、猫と人とのかかわりなど背景がある構成となっていますので、親近感が湧き、面白く見ることができます。

◎局側

 「ねこ自慢」はユーチューブチャンネルも持っておりまして、10分程度の映像を積み重ねたオムニバス形式で上げており、かわいい猫の動画のみではなく、しっかり物語として見せることを大事にしております。ユーチューブも好評で、再生回数が増えておりますので、よろしければご覧いただければと思います。

◎委員

 猫と飼い主の関係性を描きたいというコンセプトはわかりましたが、人物を見せたいのか、猫を見せたいのか、その人の歴史を見せたいのか、その辺りが少し中途半端な印象を持ちました。もう少し飼い主との歴史的なエピソードや小さいころの写真などを用いれば、もう少しその関係性に思い入れを持てたるような気がしました。

◎局側

 飼い主に寄り添ってロケに臨むと、心動かされる部分がありますので、猫と人間との様々な関係を見てもらいたいと思っております。
 子猫時代の映像や写真があると、小さいときから飼っていれば、心持っていかれる    というのはそのとおりです。スマホがありますので、映像をお持ちのご家庭が多いのですが、ないときはイラストで対処しています。

◎委員

 猫好きの人たちは確実にいて、この番組が少しでも社会貢献につながるために、猫好きとのビジネスを考えることを提案します。
 熱烈なファンのいる領域であれば、潜水艦のソナーみたいな形で発信してみて、反響を見ながら番組の方向性を少しずつ変えて、息の長い、視聴率をじわじわ右肩上がりにしていく番組にしていくと良いと思いました。

◎委員

 番組を見て、猫好きも知らない学びが1つ、2つあったら良いと思いました。また、子どもと猫、犬と猫、猫プラスアルファの何か動物などとの掛け合わせだと、めでる種類がまた変われると思いました。

◎局側

 猫と他の動物の相性はほとんどだめだと思います。SNSとか、メディアでは、鳥を頭に載せた猫や、犬と暮らす猫が紹介されますが、特殊だと思います。

◎委員

 この番組の視聴率はどの程度取れているのでしょうか。
 犬番組はあまり見ないのですが、やってみようという気は全くないのかなという気がしました。

◎局側

 視聴率は好調でございます。
 「いぬじかん」という番組も作り、10月から放送しております。様々な犬の情報と感動ストーリーもあり、犬好きにはたまらない番組に仕立てておりますので、ぜひご覧ください。

※BS−TBSでは、番組審議会委員のご意見を真摯に受け止め、今後の番組内容の向上に
 活かしていく所存です