BS-TBS

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放送番組審議会

第82回

2023/09

1.

日 時

2023年9月19日(火)午後3時59分

2.

場 所

BS-TBS会議室

3.

委員会の構成

委員総数 8名
出席委員数 8名

 

出 席 者

委員長  末綱隆
委員   天野篤
     寺﨑明
     古川柳子
     田中ウルヴェ京
     橋口いくよ
     ※出井副委員長はレポート提出、瀬古委員録画出演

 

局側

伊佐野 代表取締役社長
向山  専務取締役・番組審議会統括
本田  常務取締役
鈴木  取締役
辻   番組審議会事務局長
王堂  番組プロデューサー

4.

議 題

 

 

審議事項

テレビ番組 「噂の!東京マガジン」
2K及び4K放送日時:8月27日(日)13:00〜13:54

5.

審議内容

 

◎委員

 久々にこの番組を見まして、50代の女性が料理を覚えたり社会のことを知ったりするときに参考になった時代がすごくありましたし、今後も変わらないでほしいというのが正直なところです。「噂の現場」については、地域の問題を取り上げることで声が上がり、ささやかではありつつも何かが変わっていくことの手助けをしていると思いました。

◎委員

 番組を見ることで、新しい知識や安心感を得るなど何か得になると良いと思います。「やって!TRY」では料理のレシピを学ぶことが得になると思います。「噂の現場」では、町にあるいろんな課題を取り上げていますが、良い事例・悪い事例を交えながら、結局この事例はどう抽象化できるかということを、もう少しご意見番が話をしてもよいと思います。

◎委員

 BS−TBSは50代とかその辺にターゲットを当てていこうとお思いになっていらっしゃるとすれば、その辺の年齢の人が出演されたほうがいいかもしれないと思いました。中身的には、料理など身近なトピックスや課題を取り上げられていて、今後も特に地域の課題については、良い課題を頑張ってやっていただけるといいのではないかと思います。

◎委員

 「やって!TRY」については、片岡護シェフご自身が調理しているところを見せるという貴重なVTRで興味深かったです。構成も、最初に「新しいつくり方も出てきます」みたいな振りがあって、若い女性がそういう作り方をして、ちょっとずれている人が出てきて、最後に片岡さんで締めていたので、良かったのではないでしょうか。「噂の現場」ですけれども、ロケとデータが足りないように思いますし、インタビューが少し偏っているという印象がありました。全体としては、少しエッジが効いてないなという印象があり、制作者やディレクター含めて自分たちの意見を上げにくい状況があるなら、出演者も含めてリニューアルしたほうがいいと思います。「噂の!東京マガジン」という、東京または関東圏で起きていることを取り上げて、それを世の中にメッセージとして出していく、または、それによって1つの社会現象を起こすというものには、現状ではなり得ない気がしました。

◎局側

 片岡シェフは昔から出演していただいており、通常の料理番組では見せてくれないところを見せてくれるなど、うちの番組には昔からスタジオに来ていただいております関係で、大事に思って下さっています。今後も何かしら料理をすることの楽しさがこのコーナーから伝わればいいと思っております。

◎委員

 「やって!TRY」ですが、いろいろな意味で料理というものをめぐる社会環境自体が変わってきているというところが、もう少し企画の中に練り込まれていくと、同じスタイルでも昔のままやっているという感じにならないと思います。「噂の現場」は、身近なところから大きな社会問題をきちんと照射することができる、非常に優れた企画ですが、今回の問題は、一体どこが問題なのかがよくわからない点が残念でした。市長へのインタビューも、構造的な問題を踏まえて質問しないと、言い訳を聞いて終わってしまいます。奇異に感じたのは、山口良一さんがスタジオでものすごく市長をかばう点です。取材自体が、押さえるべきところを押さえていないということもあるので、レポーターに行った山口さんが変に肩入れしているように見えてしまいます。全体の印象としては、おなじみの皆さんが出てきている安心感はありますが、もう少しメンバーを多様化すると、1つの問題を複合的に見ることができ、番組を活性化することにも繋がると思います。

◎局側

 「噂の現場」に関しましては、ご指摘のとおり、取材が甘い部分があります。地方自治体の運営の難しさなども表現できていればいいのですが、表面的なところで終わってしまい、より深いところまでたどり着けなかったというのは、確かに実感しております。山口さんが、スタジオにて市長側の意見を発言されるのは、意図的にやっています。あそこで議論を戦わせたいという演出的な意図がありますが、それが効果的に見えてないのであれば、もうちょっとやり方を考えなければいけません。

◎委員

 「噂の現場」の久喜市の問題は、学校や施設の修理がおざなりになっているにもかかわらず、必要以上の豪華ごみ処理施設を建設する問題を取り上げていたのがすごくよかったのかなと思います。問題提起のみならず、半年後、1年後に今後の進展を番組で報告すると、視聴者のもやもや感が解消されるのではないでしょうか。楽しい料理番組と社会問題という真逆のやり方は、真逆なので、戸惑いもありますけれど、これはこれでいいのかなと思います。暗い話ばかりでは、なかなか若い人も見てくれないところもあるので、若者たちも引きつけながら、社会問題を取り上げるような手法もあっても良いと思いました。

◎委員

 「噂の現場」は、反対意見の市民だけ取り上げており、もう少し賛成の意見も取り上げる、財政問題を掘り下げる、他自治体へ取材するなど問題の捉え方、切り込み方を工夫してもよいのではないかと思いました。
 日曜日の13時という時間帯はどういう層をターゲットにしているのでしょうか。日曜日のお昼過ぎにこの番組をわざわざ見るという人がどれだけいるのかという疑問です。

◎委員

 「噂の現場」ですけれども、私の印象は、極めて中立的に撮ったという印象でした。ご年配の人たちが多くて、なんとなくマンネリ化しており、視聴率の問題と制作費がどの程度かけられるか次第ですけれども、新しい人を少し入れないと、活性化しないのかなという印象は持ちました。

◎局側

 以前、出演者については検討したこともあります。違う視点が欲しいとも思いますが、本当に必要かわからず、この平和な世界が乱れてしまうのではないか、そんなに鋭い意見が要るのかと、迷いつつ今にいたっております。

◎委員

 番組のSNSですが、お料理の写真がすごく出ていましたが、動画の会社なのに写真のみでした。少しでも新しい世代に来てもらい見てもらうためにSNSを強化するのであれば、もう一手間かけてSNS用動画を作成するなど手を抜くべきではないと思います。

◎委員

 番組のコンセプトなく、新しい人を入れることは危険ですが、今のまま続ければ見えてくる部分もあると思いますので、今の空気を守りながら、どのように新しい形に展開していくのか、番組としてコンセプトを少し考えなければならないタイミングに来ているのかなという感じはします。

◎局側

 視聴率はそんなには落ちていませんし、50代男女のターゲット層は結構高い数字が出ていると思います。スタッフもうまく代替わりをしており、森本さん含め出演者との関係も仲は良いです。

*BS-TBSでは、番組審議会委員のご意見を真摯に受け止め、今後の番組内容の向上に活かしていく所存です。