グローバルナビ フロント


マーケットナビ

バックナンバー

2012年5月5日放送

アメリカ経済を占う重要な住宅部門で、「住宅着工件数」や「建設許可件数」は上向きの傾向になっている。2010年半ばには、共に550万件を挟んでの推移となっていたが、昨年末から700万件台という数字も散見されるようになってきた。

もっとも、住宅の「価格」に関しては決して楽観視出来る状況にはない。アメリカの住宅価格指標の一つ、『S&Pケース・シラー住宅価格指数』は2006年の半ばにピークをつけて、その後は急低下。2009年以降回復を見せる場面もあったが、長続きはせず、低位でのもみ合いが続いている。

住宅価格が上昇してこないことには、資産効果による個人消費の増加は期待しにくい。その結果、景気回復にも時間を要することになってしまう。住宅市場の動向には、引き続き注視する必要がある。

上に戻る▲