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2012年4月14日放送

先週末発表されたアメリカ雇用統計では、「失業率」が予想の8.3%より良い8.2%となった。これは強気材料だが、同時に発表された「非農業部門雇用者数変化」は予想の20.5万人を大幅に下回る12.0万人となり大変弱い結果となった。これを受け、株価は下落、為替は円高が進行した。

また、先週の雇用統計の影響から米FRB幹部の発言がネガティブになっている様子も、確認されている。(内容は以下の通り)

バーナンキ・FRB議長
「危機回避のためのいかなる措置も取る必要」

イエレン・FRB副議長
「雇用見通しは非常に緩和的な政策を正当化する」

フィッシャー・ダラス連銀総裁
「米雇用市場の成長は不十分」

ダドリー・ニューヨーク連銀総裁
「好調な指標は弱い雇用指標に打ち消されている」
「インフレが落ち着いていれば、追加緩和を絶対に検討」

そしてアメリカの雇用統計発表後、円高が進んだ。その傾向は今週に入ってからも変わらない。米要人からの、金融緩和の長期化に関する発言が続いたことも一因だろう。今週中頃から円高傾向は少し落ち着いてきたが、引き続き方向を見ておく必要がある。

ドル円相場はドルの上値が非常に重い。節目の80.00円を下抜けると、もう少し下げ幅を広げる可能性がありそうだ。ユーロ円もどちらかといえばユーロが値を下げそう。欧州の債務問題もユーロ円の重しとなっている。

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