榊原・嶌のグローバルナビ


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2009年9月12日放送

外国為替市場では、全面的にドル安が進んでいる。ユーロ/ドルやドル/スイス、豪ドル/ドルは年初来のドル安水準を更新。ドル/円は年初来安値は更新していないものの、金曜日には2月13日以来の90円台をつけている。またドル全体の動向を示すドルインデックスは77を割り込み、昨年の9月下旬以来のドル安水準となっている。

金価格が1000ドルに乗せたことでドルもつれ安になったとの声も聞かれるが、これはきっかけの一つに過ぎない。国際貿易開発会議が「ドルに替わる通貨システムが必要」と言及したと英テレグラフが伝えたこと。そして、ドルが過剰に流通していることでドルに対する信認が低下していると一部報道が伝えたこと等々、ドルを売り込む材料が次々と出たためにドル安が進行したと言える。米国債の発行残高を見てみると、2008年頃から増加ペースが加速しており、ドルの過剰流動性を理由にドルへの信頼がいつ低下してもおかしくない状態になっている。

注:今年の6月までのデータを元に上記グラフを作成しています。

ドル安相場になっているため、ドル円は一段と値を下げるリスクが出てきた。8月6日につけた高値、97.79円から大きく値を下げてきてはいるが、まだまだ油断は出来ない。一方、こうしたドル安の展開を受けて、市場のユーロ円への関心は低く、方向感のない動きとなりそうだ。

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