榊原・嶌のグローバルナビ


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第385回 2008年5月31日 放送

「携帯電話という巨大マーケットの中で、モバイルブロードバンド革命を起こす」。携帯電話事業に13年ぶりに新規参入したイー・モバイル。千本会長が声を上げる"モバイルブロードバンド革命"とはケータイ端末でブロードバンド並みの超高速なデータ通信を可能にすることです。

そんなイー\モバイルが戦略機種として発売したのがスマートフォンの「イー\モンスター」。いつでもどこでもインターネットで検索が可能なだけでなく、ワープロソフトや表計算ソフトも搭載していて、オフィス文書の編集もできます。もちろん音楽や動画の再生も…。小さなボディにパソコン並みの機能が詰まっているのです。

そして千元会長が最大のポイントと位置づけるのが通信料金。いくつかプランはありますが、月額4980円で使い放題の完全定額制を実現しました。今年3月からは音声通話もスタートし、契約者数は累計50万人を突破しています(08年4月現在)。

国内の携帯電話の普及台数はすでに1億台を超え、その市場は大手3社が95%を占めています。そんな中でイー・モバイルでは「2台目は端末の形ではなくて、スマートフォンの市場で可能性はある」と"2台目需要"に熱い期待をかけています。高速データ通信と割安感のある料金体系を武器にイー・モバイルのモバイルブロードバンド革命は始まったばかりです。

「他社から顧客を奪うのではなく、高速のスマートフォンマーケットを作っていきたい」


お会いする前から「千本会長は凄い人」とは伺っていました。そして、一体何が『スゴイ』のかはお会いしてすぐに分りました。ものすごいパワーと前進する勢い、大きな自信がみなぎっていて、私がこんなことを申し上げるのは失礼かと思いますけれども、まるでワンパク少年のような、一度お会いするだけでとても強い印象を残す方でした。

もともとは日本電信電話公社に入社しながら、部長時代にそこを飛び出し、京セラの稲盛会長の下で第二電電の設立に参加。当時を振り返って千本さんは「一部長に過ぎない僕を、稲盛さんが、何故だか引っ張ってくれた」と話されていましたが、以前番組にご出演していただいた稲盛さんと千本さんの共通点がある気がしてなりません。それは『眼』。稲盛さんも千本さんもとても人当たりの好い方でしたが、お二人とも「凄みを感じる」鋭いものが眼の中で光っていました。きっと稲盛さんも、千本さんにどこか自分と似ているモノをお感じになったのでは…なんて、勝手に想像してしまいました。

それから、現ウィルコムやイー・アクセスを起業、そしてイー・モバイルと通信業界の最先端を走り続けてきた千本さん。その度に巨大な組織と戦い、挫折や壁を乗り越えてきました。「ここまで来れたのは8割が運。でもその運も120%の努力があったからこそ」。千本さんはいま、毎日、走り込んでいるそうです。色々な面で見習わないといけない所が多いなと感じる、そんな一日でした。

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