「地球絶景紀行」世界にたった1つの絶景を探す、大人の紀行ドキュメンタリー

毎週水曜日よる9時オンエア

地球は絶景の美術館。世界にたった1つの絶景旅行ガイドをあなたに。2泊3日で行く、夢の旅にご案内いたします。(旅人:森高千里)

#386 神秘と謎の世界遺跡スペシャル 2018/3/14 O.A.

ナスカの地上絵(ペルー)

まず訪れたのは遺跡の宝庫、南米・ペルー。「ナスカの地上絵」と「マチュピチュ」に訪れました。まずは首都・リマから車で約5時間。ナスカの街へ。小さな飛行場から、セスナ機に乗り込み、地上絵を上空から眺める、人気のセスナツアーに出発。眼下に広がるのは見渡す限りの乾いた大砂漠。やがて見えて来た、全長100mの有名な「ハチドリ」、さらに「コンドル」その奥には「宇宙人」や「サル」「クジラ」など。2000年もの時を超えて見事に大地に刻まれたアート。何のためにこんな巨大な絵が描かれたのか今も多くの謎が残されています。

天空都市・マチュピチュ(ペルー)

そして、謎の空中都市・マチュピチュへ。標高2400mのジャングルに突如現れる空中都市ですが500年以上前に都市を作ったインカの人々は文字を持たなかったため、今も謎だらけ。最大の謎は高度な文明を持つインカ人がなぜ、突如消えてしまったのか?そんな都市の最高の絶景は、深い霧の中から徐々に現れる「霧のマチュピユ」。いつでも見られるわけではなく、雨季の間の雨上がりの朝だけで、風があるとジャングルの中から、まるで生き物のように霧がのぼり、空中都市が現れます。幻想的な霧の中から、オーラを発する天空の聖地。白い霧の虹がのぼり、やがて太陽が照りつけ、美しき絶景都市が現れました。

ギザの大ピラミッド(エジプト)

次はエジプト。首都カイロは世界屈指の人口密集地。まずは都心にある高さ187mのカイロタワーに登り展望台へ、砂漠の摩天楼から見えたのは、巨大なピラミッド。立ち並ぶ高層ビルのすぐそばにこんな古代遺跡があったとは…。タクシーで早速ピラミッドのあるギザへ。わずか30分で到着。入場するといきなり目の前に高さ100メートルを越す巨大なピラミッドが。世界一大きいクフ王のピラミッド。さらにその先には、ほぼ同じ大きさのカフラー王のピラミッド。あまりにも巨大過ぎて呆然としていると・・・。声をかけて来たのがラクダをひいたおじさん。「私がラクダで案内しましょう」うーん、多少お金かかってもこの猛暑の中、倒れるよりいいか。ラクダに乗って、ピラミッドの絶景ポイント巡りへ。パノラマ・ビューポイントを始め様々な角度から見ることができます。角度によっては見え方が全く違います。でも極めつけは、ピラミッドを守る番犬のような、スフインクスを正面に迎えた角度。そして最高の瞬間は人類の英知を集めた、巨大な建造物を真っ赤に染める夕日。カイロの摩天楼と5千年前の古代のモニュメントが溶け込んでいました。

絶海の孤島・イースター島のモアイ(チリ)

南米チリの首都・サンチャゴから飛行機で約6時間・・。イースター島のマタベリ国際空港に到着。ここはまさに、壮大な太平洋の真ん中にぽつんと落ちた水滴のような孤島。周囲58キロの小さな島です。島民4000人すべてが住んでいる唯一の集落、ハンガロア村には市場、学校、郵便局、銀行すべてあります。街を少し散歩した後、早速、モアイを見に行きます。島全体で、なんと1000体近いモアイ像があるそう。まず訪れたのは、最も有名な、アフ・トンガリキ。南太平洋の荒波をバックに、15体の巨大なモアイが並んでいました。まず像の大きさにびっくり!最大のモアイは12メートルもあるそうで、それぞれ、大きさも顔つきも微妙に違っています。神聖な場所ゆえに、近づいたり、像を触ることはタブー。鉄器や車輪をもたなかった島人がどうやって巨大なモアイ像を造り建てたのか。いまも多くの謎に包まれています。このモアイ像の正面にそびえる火山の麓、ラノララクには、完成しなかったモアイ像や、運ぶ途中で置き去りにされたモアイ像が、何十体も転がっていました。モアイ像が最も美しく輝くのは早朝の朝日。海をバックにしたモアイたちのその凛々しい姿は、まさに「神」そのもの。謎多き、絶海の孤島の神秘の遺跡は、生きる元気を与えてくれるパワースポットでした。