「地球絶景紀行」世界にたった1つの絶景を探す、大人の紀行ドキュメンタリー

毎週水曜日よる9時オンエア

地球は絶景の美術館。世界にたった1つの絶景旅行ガイドをあなたに。2泊3日で行く、夢の旅にご案内いたします。(旅人:森高千里)

#382 魅惑のフランス 世界遺産の旅 2018/2/14 O.A.

花の都パリで名建築巡りとゴシック建築の最高峰 ランスのノートルダム大聖堂

今回は、世界遺産の絶景を求めてフランスをぐるりと一周。旅の始まりは、花の都パリ。その歴史はおよそ2,500年とも言われ、様々な時代の建築が町を彩ります。特にパリの中心部を流れるセーヌ川沿いは数々の傑作建築が集まる世界遺産エリア。遊覧船に乗れば目の前を有名建築が過ぎていく、なんとも贅沢なひとときを楽しみました。そして夜には、パリのシンボル、エッフェル塔のライトアップの美しさに息を飲みました。
次に向かったのは、フランス北東部のシャンパーニュ地方のランス。ここはシャンパンの一大生産地で、ぶどう畑の広がる丘も世界遺産に登録されています。そして、この町にはもう一つ世界遺産があります。ランスのノートルダム大聖堂です。ゴシック建築の女王とも呼ばれる美しい聖堂では、かつて、歴代フランス王の戴冠式が行われていたという、特別な場所なのです。その一番奥には、マルク・シャガールが大聖堂のために描き下ろしたステンドグラスがありました。13世紀の青色にこだわった深い青が印象的なステンドグラスに心を奪われました。

フランスの庭 ロワール渓谷の古城

続いてやってきたのは、あまたの古城が佇む、ロマンチックな世界遺産、ロワール渓谷です。まず向かったのはアンボワーズ城。なんとここは、かのレオナルド・ダ・ヴィンチが眠るお墓があるのです。芸術を愛し、「フランス・ルネサンスの父」と呼ばれるフランソワ一世が、ダ・ヴィンチをこの地に招いたといいます。ダ・ヴィンチが愛でた水辺の美しい風景を、城のテラスから見下ろしました。続いて訪れたのは、ロワール渓谷を代表する名城シャンボール城です。フランソワ一世の命によって建てられ、フランス・ルネサンスの最高傑作と言われています。ここでは、ダ・ヴィンチが残した不思議な螺旋階段と出会うことができました。広大な敷地に建つ城の全貌を見るために、最後は気球に乗って空へ。その美しさは真に圧巻でした。

美しい水鏡 ボルドー

続いては、フランス南西部のボルドーへ。ここは川の港として栄えた貿易の町。素晴らしい町並みが世界遺産になっています。ボルドーが他にも誇るのは、ワインと銘菓、カヌレ。市場には美味しいものがたくさん並んでいました。
そして夕刻迫るなか、川のそばでたくさんの人々が集まる場所に行ってみると、地面に水が張られていました。聞けば、水鏡に建物が反射してとても美しい風景になるとか。日没後、水の量が増え、建物に明かりが灯り…とても幻想的な逆さまの町が現われたのでした。

フランス一美しい修道院 モン・サン・ミシェル

最後に訪れたのは、海の干潟の岩山に建つ修道院、モン・サン・ミシェル。そのてっぺんにそびえる聖堂を目指します。大天使ミカエルのお告げで誕生したという伝説が残る聖堂。昔の巡礼者は引き潮の時に歩いて干潟を渡って祈りを捧げに来たのだそうです。
旅の終わりに、超軽量飛行機でスリリングな空の旅へ。上空からモン・サン・ミシェルの姿を眺めました。フランスの歴史を今に伝える美しい世界遺産を巡る旅。どれも美しく、観光大国の魅力を満喫することができました。