「地球絶景紀行」世界にたった1つの絶景を探す、大人の紀行ドキュメンタリー

毎週水曜日よる9時オンエア

地球は絶景の美術館。世界にたった1つの絶景旅行ガイドをあなたに。2泊3日で行く、夢の旅にご案内いたします。(旅人:森高千里)

#290 天突く熱水の柱ゲイシール(アイスランド) 2016/1/22 O.A.

アイスランド レイキャビク

アイスランドの旅、始まりは世界最北の首都レイキャビクから。町の中心にある湖のほとりを歩いていると、犬の散歩をしている少年に出会います。「この町でのお勧めはあそこに見える教会だよ!タワーに登ってみて!」その後、町歩きを楽しみながら、教えてもらったハットルグリムス教会へ。8階まである教会のタワーは「天国に近付いたよう」と言われるそうです。眼下にはおもちゃ箱が並んでいるようなカラフルな街並みが広がっていました。 その後、インフォメーションに立ち寄り、アイスランドならではの自然、ということで「間欠泉」をおすすめされます。温泉の熱い水が噴き出す風景は迫力だとのこと。ところが、偶然入ったカフェで「間欠泉もいいけど、滝も素敵だよ!」と提案。ガイドさんまで紹介してもらい、そのまま連れて行ってもらうことに。

セリャラントスフォスの滝

ガイドのビルギリさんに案内され、レイキャビクから車で二時間、セリャラントスフォスの滝に到着です。高さ65メートル、豊かな水量を誇る堂々たる滝です。この辺り一帯はかつて氷で覆われていたといいます。実はこの滝にはある仕掛けがありました。なんと滝の裏側に回ることができるのです!その音と水しぶき!間近に感じる滝の存在感に、自然の大きさを感じました。その後、ビルギリさんは海岸へと連れていってくれました。そこには六角や四角の柱でできた岩壁がそびえています。大昔、火山の噴火で隆起した土地が固まって、できたものだそう。アイスランドにはたくさんの火山があります。「アイスランドの人は昔から、火山や地震、厳しい自然と共に上手につきあってきたんだよ」

ゲイシール ストロックル間欠泉

火山の国アイスランド もう一つの象徴が間欠泉です。間欠泉は、水が地熱より熱せられて沸騰し、蒸気圧がかかって吹き上げるもの。ゲイシールでは10分に数回、高さ30メートルほどまで熱水が上がるストロックル間欠泉があります。ガイドのカオリさんに案内してもらいました。「地熱は生活に欠かせない。家の暖房や温水プールなど多くのものに使っているよ。この国は寒すぎるから」とカオリさん。ゲイシールの近辺で、そんな地熱を利用してパンを焼く施設や温水プールを訪ねました。そして夕刻。再びストロックル間欠泉を訪れると…。夕日の中で吹き上げる間欠泉の神々しいまでの姿がありました。人々の暮らしと深くつながるその自然が、風景をいっそう美しく輝かせていたのです。