「地球絶景紀行」世界にたった1つの絶景を探す、大人の紀行ドキュメンタリー

毎週水曜日よる9時オンエア

地球は絶景の美術館。世界にたった1つの絶景旅行ガイドをあなたに。2泊3日で行く、夢の旅にご案内いたします。(旅人:森高千里)

#187 珈琲の大地 サントゥアリオ(コロンビア) 2013/12/13 O.A.

コロンビア中部2000メートル級の山にある町マニサレス

到着したのは首都ボゴタから高速バスで11時間、中部の町マニサレスです。ここは標高2000メートル以上に位置する雲の上にある天空の町。ロープウェイで頂上へ行くと町の中心街が広がり、まわりで収穫されたコーヒー豆の集積地として栄えた歴史ある風情がいたるところに見受けられます。町で知り合った女子大生から、裾野に広がるコーヒー畑は文化的景観として世界遺産に登録されていることを聞き、一路コーヒー農園へ出発しました。

ベネシア農園

相乗りバスで町からおよそ30キロのところにあるベネシア農園へ。その農園ではコーヒーの栽培から焙煎まで体験できるツアーがあり、飛び込みで参加。ツアー客にドイツやメキシコから来た観光客もいて、ワールドワイドに収穫体験を楽しみました。翌日は地元の小学校へ。低学年のクラスでコーヒーの授業が行われていました。地元の子どもたちの家は、ほとんどがコーヒー農園。この地域では将来のために教育に取り入れていました。

パネラ入りのコーヒーの発祥地サントゥアリオ

ベネシア農園からおよそ100キロ離れた山間にある小さな村がサントゥアリオです。ここではコーヒーの他にサトウキビを作っています。サトウキビを加工したパネラというコロンビア伝統の砂糖を、コーヒーにいれて飲むのがこの村の習慣。農家の人たちが重労働で疲れた体を癒し、子どもの栄養分としても昔から飲まれてきたそうです。村で知り合った農家の人の家で飲んだパネラのコーヒーはどこか優しい味がしました。この農家は谷沿いに位置しテラスから望む村とコーヒー畑はコロンビアの原風景。コーヒーとともに暮らす人たちにとっての癒しの絶景でした。