「地球絶景紀行」世界にたった1つの絶景を探す、大人の紀行ドキュメンタリー

毎週水曜日よる9時オンエア

地球は絶景の美術館。世界にたった1つの絶景旅行ガイドをあなたに。2泊3日で行く、夢の旅にご案内いたします。(旅人:森高千里)

#113 雲海の朝日 マウイ島(アメリカ) 2012/7/6 O.A.

古都 ラハイナ

今回はハワイ・マウイ島を旅してきました。まず訪れたのは、かつて捕鯨の基地として栄えた古都ラハイナ。海沿いに木造のお洒落な建物が並び、通りを歩くだけでウキウキしてきます。陽気な太陽の下、のんびりと町を散策したり、マウイ産の果物を使ったジェラートをいただいたり。ここは時間の流れも緩やかですね。港で出会ったアーティストに薦められ、船でクジラウォッチングに出かけることにしました。この季節、クジラは出産のためはるか4800キロも離れたアラスカからマウイにやってくるのだそうです。次々とジャンプしたりシッポを振ったりするクジラの姿に感激。マウイ最高です!

古代ハワイアンの村 カハクロア

続いて向かったのは、西マウイの秘境といわれるカハクロア村。わずか95人の住民が、古代ハワイの文化を守り、タロイモを栽培して自給自足の生活を送っています。それにしても出会う人はみな陽気で温かくて、気持ちがいい村です。住民のジョンさんが家に招いてくれて、ハワイのソウルフード「ラウラウ」を作ってくれました。肉と魚をタロの葉っぱで包んで蒸したシンプルな料理。ハワイの素材が詰まった素朴な味です。食後に向かったのは、ジョンさんお勧めの絶景ポイントである古代ハワイの神殿跡「ククイプカヘイアウ」。断崖の丘に作られた石垣の神殿、その先には見渡す限り青い空と海が広がる光景に、ただただ心が癒されました。

聖なる山 ハレアカラ

旅の最後は、マウイ最大の聖地、ハレアカラです。お天気も最高!絶景が期待できます。山頂までは、麓から車で1時間。標高3055メートルの頂に立つと、360度の雲海が広がり、地球が丸いことを実感します。かつて海底にあった火山が隆起してできたマウイ島。雲の切れ間から姿を現したクレーターは、まさに圧巻です。一番の見所はサンライズだと聞いて、翌朝再び登ることにしました。朝3時、暗闇の中をひた走り山頂へ。そして6時すぎ、東の空が真っ赤に焼け始めました。ついに待ちに待った日の出です。ハワイ語で「太陽の家」を意味するハレアカラ。雲海から昇る朝日がクレーターを一気にピンク色に染めあげていき、聖なる山に命を吹き込んでいきます。地球の神秘を感じた瞬間でした。