#27 │ 2013/4/29 O.A

イタリア・メッシーナ〜パレルモ 美食と陽気な人々に会える島 シチリア

今宵の鉄道紀行は、地中海に浮かぶ魅惑の、イタリア・シチリア島。本土から列車ごとフェリーに乗って海峡を横断。島の玄関口メッシーナに上陸し、パレルモを目指します。絶品魚介やパスタ、伝統の菓子、そして極上のシチリアワインを堪能します。さらに知る人ぞ知る陶芸の街サントステファノ・ディ・カマストラや、カステル・ブォーノの不思議な樹液の出る木を訪ねます。

南イタリア、ヴィッラ・サン・ジョヴァンニ駅。列車は分割されフェリーへ。

列車を載せたフェリーはメッシーナ海峡を渡ってシチリア島へ向かう。およそ20分の船旅。

イタリア本土と向かい合うシチリアの玄関、メッシーナ。

シチリアはワインの名産地。メッシーナ近郊は温暖な気候と噴火したエトナ山の溶岩からなる土質が高品質のワインを生む。

2012年のイタリア全国の新銘柄から、シチリアで唯一トップ100に選出された赤ワイン。

北海岸から内陸へ標高423メートルの高さにあるカステル・ブォーノ。こじんまりと落ち着いたたたずまいのこの街は、映画「ニューシネマパラダイス」の撮影も行われた。

カステル・ブォーノの広場にある老舗のお菓子屋さんでは、伝統菓子コロンバ(パネットーネともいう)を販売している。店先で特産のピスタチオクリームを塗ったコロンバを試食させてくれた。

カステル・ブォーノの町外れにあるコロンバの工場では、コロンバの製造が行われていた。工場とはいうもののここでは時間と人の手をかけて丁寧なお菓子作りを行っている。

魚介類が豊富なシチリアでは、とりわけタコをよく食べる。幅広のパスタ「パッケリ」にタコをあわせた一品。

パレルモらしい料理が評判の「バイバイブルース」。日本人男性がシェフ兼共同経営者のこの店はパレルモ郊外モンデッロにある。

地中海のまん中に浮かぶシチリア島。その北海岸は波も穏やかで吹き抜ける風も優しい。

メッシーナの中心部にある大聖堂。街を襲った大地震や戦争により破壊され、戦後復元された。からくり時計などで市民に親しまれている。

シチリア名物菓子カンノーリ。かりっとした食感とリコッタチーズが絶妙の味わいを引き出す。

メッシーナの「アル・パドリーノ」は庶民的な食堂。シェフのチェッティーナさんがその日に調達した食材を使って豪快に作り上げる。

「アル・パドリーノ」の名物メニュー、「魚肉ハンバーグギオッタ風」。この地方でよく食される一品。

「アル・パドリーノ」の名物メニュー、「太刀魚の巻物」。メッシーナ海峡は漁場としても優れていて、シチリア島の中でも魚介類が豊富ナことで有名。

メッシーナ近郊バルッチェローナ駅。今回の夢追い人を訪ねて途中下車した。これといった観光地はないが、近くにはミラッツォなど見どころがある。

ミラッツォにあるホテル「ラ・キッカ」。ポップな内装で若い人を中心に人気の四つ星ホテル。

サント・ステファノ・ディ・カマストラは、ガイドブックなどで紹介されることは少ないが陶芸の街として知られる。陶芸に適した良質な土壌と物価が比較的安いことなどから、若い作家が移住して来るという。

パレルモ駅。シチリア州の州都にある駅だが、ホームに犬が歩いていたりとのどかな雰囲気。

街の2本のメインストリートの交差点は四つ角をくりぬいてそれぞれ彫刻が施してある。クワトロ・カンティと呼ばれ、パレルモの名所のひとつ。

砂糖菓子は、昔からシチリアではイースターに飾る風習があった。近年、伝統はすたれつつあり、作り手もロッシリオーネさん一家など数軒に減ってしまったという。

今週の「世界の日本人」

今回の夢追い人、小湊照子さん。シチリア在住2年。メッシーナ近郊のバルッチェローナという街で暮らしている。

照子さんの住まいは会社から徒歩1分。社長さんの好意で安く借りているとか。街は小さく、顔見知りばかりなので一人暮らしでも不安はないという。

留学や旅行などの手配・斡旋などが仕事の照子さん。将来は日伊の架け橋になるような仕事を手がけたいと語ってくれた。

 

今回の視聴者プレゼントは終了致しました。

カステル・ブォーノ
ハンドクリームと石けんセット … 1名様

サント・ステファノ・ディ・カマストラのブレスレット… 1名様

陶芸家ニコラさん作の石けん置き … 1名様

プレゼント終了