週刊報道LIFE

2015.12.06

「歴史を残そうとする人びと」

戦後70年、戦争と女性をテーマに考える。

ゲストは、ノンフィクション作家の川田文子さん。1970年代から元日本軍「慰安婦」の女性を取材してきた、この問題の先駆者。沖縄県渡嘉敷島で「慰安婦」にされたぺ・ポンギさんの生涯をまとめた「赤瓦の家」(1987年発行)などの著作がある。アジア各地の被害女性合わせて60人以上に、直接会って取材している。川田さんを突き動かしてきたものは何だったのか。「慰安婦」問題など、アジア太平洋戦争における日本軍の加害性について、川田さんとともに考える。

ことし10月、東京の小さなギャラリーで日本軍「慰安婦」の写真展が開かれた。会場には、インドネシアで旧日本軍の性暴力を受けた被害女性の肖像写真がずらりと並ぶ。見る者を射るような鋭い眼差しが印象的な写真が18点。撮影をしたのはオランダのチームで、写真家のヤン・バニングさんとジャーナリストのヒルデ・ヤンセンさん。写真展に合わせて来日した彼らを、松原キャスターが取材した。