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2013年6月10日放送

#31「ぶっつけ本番 路線バスの旅
〜温泉俳優♨原田龍二がゆく 魅惑の会津〜」

出演
原田龍二

「アポなし!地図なし!!台本なし!!!」ぶっつけ本番路線バスの旅。

前回、九州縦断の旅で、温泉の魅力に目覚めた俳優 原田龍二が魅惑の会津を旅します。

<旅の始まりは会津若松>

出発は話題の会津若松市。 駅前で“温泉俳優”として「いいお湯」を求め旅することを誓った原田さん。

出発は話題の会津若松市。駅前で“温泉俳優”として「いいお湯」を求め旅することを誓った原田さん。早速、まちなか周遊バス「あかべぇ」に乗りこみ出発進行!

バスにゆられること15分。到着したのは会津の奥座敷、東山温泉。ここは、新撰組鬼の副長、土方歳三が傷を癒したと言われる歴史ある温泉郷。

しかしまだ朝8時、宿のお風呂には入れません。

原田さん近くにある足湯に浸かり癒されたと思いきやついつい本音がポロリ、「逆にストレス溜まるな〜」。 原田さん近くにある足湯に浸かり癒されたと思いきやついつい本音がポロリ、

「逆にストレス溜まるな〜」。

どうやら早く裸になって?温泉に浸かりたいようです。

<蔵とラーメンの街 喜多方へ>

東山温泉を後にした原田さん、会津若松を北上し向かうは喜多方市。

駅に到着し、まずは腹ごしらえ、喜多方と言えばそう、喜多方ラーメン。

地元の方にオススメのお店聞き、辿り着いたのは「香福(こうふく)」というお店。 地元の方にオススメのお店聞き、辿り着いたのは「香福(こうふく)」というお店。

原田さん自ら取材交渉、ぶっつけ本番の旅三回目、もうすっかりこの旅のルールを熟知しています。

待つこと3分、取材もOK!待望の喜多方ラーメンを食します。

35歳の店主が、誰もが知る喜多方ラーメンの老舗で18年間修業。満を持して去年オープンした「香福」。

注文したのは人気のお肉ラーメン750円。 注文したのは人気のお肉ラーメン750円。透き通るような醤油ベースのスープに、縮れた太麺、喜多方ラーメンの特徴です。原田さん「何杯でもいけちゃう味」

120軒のラーメン店がひしめく喜多方で新店の味を堪能しました。

<蔵の街を探索>

地元には「40代で蔵を建てられないのは男の恥」そんな言葉が残る喜多方。 御年90歳にして現役、板金職人の三代目、大島和夫さんが銅版を直していました。

古くから味噌や醤油、酒造りで栄え、地元には「40代で蔵を建てられないのは男の恥」そんな言葉が残る喜多方。そんな蔵の街をぶらぶら歩き・・・すると「トントントントン」と小気味よい音が。

吸い寄せられるようにお伺いしたのは板金屋さん。

御年90歳にして現役、板金職人の三代目、大島和夫さんが銅版を直していました。

明治13年に喜多方を襲った大火。その時、焼失を免れたのが、板金職人たちの匠の技が生んだ銅板葺の蔵だったと言います。

原田さん、喜多方の隠れた街の歴史を学ぶことができました。

<いざ宿探し>

日も暮れ始め、そろそろ今宵の宿探し。 徒歩で数時間、バスも無いと知った原田さんは、とりあえず宿に電話をかけてみます…。

日も暮れ始め、そろそろ今宵の宿探し。

情報を求めタクシー会社に立ち寄ります。そこで聞き出したのが「おさらぎの宿」という旅館。

徒歩で数時間、バスも無いと知った原田さんは、とりあえず宿に電話をかけてみます…。

「もしもし…… 二万二千円が、六千円?」「じゃあ一緒にご飯食べましょうよ!」「ここまで来てくれるんですか!?」 ・・・内容が全くわかりません。

電話を終え状況説明、どうやら電話の主は宿の店主遠藤さんというお方。宿はこの日お休みで食事もお風呂もないけれど、格安で泊めてくれると言うのです。

しかし原田さん、宿のことよりも、とにかくこの「遠藤さん」に会いたくなってしまいました。

<旅の醍醐味 出会い>

遠藤さんに指定された待ち合わせのお店「蔵屋敷 あづまさ」に到着した原田さん。 振り向くとそこには、トラックを運転する遠藤さんの姿が。念願の遠藤さんと初対面です。

遠藤さんに指定された待ち合わせのお店「蔵屋敷 あづまさ」に到着した原田さん。

お店に入ろうとしたその時、後方から「原田さーん、原田さーん」という声が。振り向くとそこには、トラックを運転する遠藤さんの姿が。念願の遠藤さんと初対面です。

<原田さんと遠藤さん>

早速、約束通り一緒に食事をします。 夕食は遠藤さんが「ぜひ味わって欲しい」と用意してくれた会津の郷土料理「田楽」。 そして天ざる蕎麦。福島は「そば」の収穫量が全国2位とあって地元のそば粉100%。

聞けば待ち合わせのお店「蔵屋敷 あづまさ」も遠藤さんが経営しているそうで、食事の予約を取ってくれているとのこと。早速、約束通り一緒に食事をします。

夕食は遠藤さんが「ぜひ味わって欲しい」と用意してくれた会津の郷土料理「田楽」。そして天ざる蕎麦。福島は「そば」の収穫量が全国2位とあって地元のそば粉100%。風味が違います。

夕食をとりながら語り合う二人。実は遠藤さん、喜多方の地場産業である漆器を手がける漆職人の三代目。数十年前から喜多方の観光にも力を入れ、蔵の街をアピールしようと街中に馬車を走らせたところ、これが話題をよび、観光の目玉に!それ以降、蔵の保存にも力を入れているそうです。

<こだわりの旅館「おさらぎの宿」>

すっかり意気投合した二人、遠藤さんのトラックで今宵の宿「おさらぎの宿」に到着です。

その奥にある特別な部屋に案内されると、特に気に入った骨董品の数々。 喜多方から車で15分のこちらの宿には、ロビーから遠藤さんの趣味という骨董品で溢れています。その奥にある特別な部屋に案内されると、特に気に入った骨董品の数々。

遠藤さんの心のままを表現した世界。

蔵を保存しようと、買い取った蔵の中に眠っていた骨董品がこうして日の目をみることになったのです。

廊下から天井まで全て漆塗り。「文化を大切にしたい」という遠藤さんの思いが詰まった珠玉の旅館です。 廊下から天井まで全て漆塗り。「文化を大切にしたい」という遠藤さんの思いが詰まった珠玉の旅館です。ぶっつけ本番の旅一日目、温泉には巡り会えませんでしたが、旅の醍醐味に浸かった原田さんでした。

<いいお湯を求め再出発>

翌日、遠藤さんに喜多方駅まで送ってもらった原田さん、再会を誓い、お別れです。

翌日、遠藤さんに喜多方駅まで送ってもらった原田さん、再会を誓い、お別れです。

やってきたバスは喜多方から東に向かう裏磐梯方面行き。

バスに乗り込み一言、「俺としたことが大切な任務を忘れていた」そうです、温泉俳優♨原田龍二、いいお湯を求め二日目出発です!

<大塩裏磐梯温泉>

「あー、気持ちいいー」温泉俳優、念願の初入湯です。 こちらの温泉は海水の1/3程度の塩分を含んでいて、それを煮詰めて「山塩」という塩を作っているとのこと。

バスに揺られること45分、北塩原村にある温泉郷、大塩裏磐梯温泉で降車。

ここは会津藩と米澤藩の湯治場として栄え、その歴史は1000年以上。

数軒ある旅館の中から訪れたのは、日本秘湯を守る会の米澤屋」さん。

「あー、気持ちいいー」温泉俳優、念願の初入湯です。

店主によると、こちらの温泉は海水の1/3程度の塩分を含んでいて、それを煮詰めて「山塩」という塩を作っているとのこと。

<先人たちの知恵>

温泉を薪で炊いた釜に入れ三日間、山塩を作ります。 以来、この「山塩」によって新たなご当地グルメが次々に誕生し人気を集めているそうです。

続いて向かったのは山路を15分ほど登ったところにある会津山塩企業組合。温泉を薪で炊いた釜に入れ三日間、山塩を作ります。内陸で海水が手に入りにくい北塩原村では、室町時代から山塩を精製、古くは会津藩のお殿様に献上されていた品です。

一度は途絶えたこの塩づくり。しかし、地元の有志が街の活性化につなげようと4年前に製品化。以来、この「山塩」によって新たなご当地グルメが次々に誕生し人気を集めているそうです。

<フリー乗降区間>

バスに向かって手を上げた原田さん、そして減速する路線バス、フリー乗降区間ならではの体験です。

バスに向かって手を上げた原田さん、そして減速する路線バス、フリー乗降区間ならではの体験です。

向かうは「山塩」を使ったご当地グルメの山塩ラーメン。

磐梯山の自然を窓辺に桧原湖を北上します。

<裏磐梯の新ブーム>

到着したのは、会津米沢街道桧原歴史館に併設された山塩ラーメンの店「Sio-Ya」。

海塩よりマイルドながらも濃厚な味わい。原田さん一言「これが本当の塩ラーメンって感じ」 いよいよ旅の締めくくり、やっぱり最後はいいお湯で!と、ひとまず向かった先は猪苗代。

海塩よりマイルドながらも濃厚な味わい。原田さん一言「これが本当の塩ラーメンって感じ」

大塩裏磐梯温泉で出会った山塩が、ご当地グルメとなり裏磐梯に新たな歴史が刻まれています。

いよいよ旅の締めくくり、やっぱり最後はいいお湯で!と、ひとまず向かった先は猪苗代。

<旅の締めくくり?>

いいお湯を求め、猪苗代町を彷徨う原田さん、目に飛び込んできたのは立ち寄り湯と書かれたのぼり。 訪れた「湯郷 布森山」は猪苗代周辺では珍しくアルカリ泉の温泉です。

いいお湯を求め、猪苗代町を彷徨う原田さん、目に飛び込んできたのは立ち寄り湯と書かれたのぼり。

訪れた「湯郷 布森山」は猪苗代周辺では珍しくアルカリ泉の温泉です。旅の締めくくりにこちらを選んだ原田さん、意気揚々と脱衣所に向かいます。

<筋書きのない旅>

脱衣所にいたおじさんに情報収集

「こちらのお湯はいいですか?」

『こっちもいいけど、この上の沼尻温泉はもっといいよ』

「えっ!?」

『シチュエーションも昔ながらで…オススメだね』

「じゃあ…そっち行きますか」

オススメに弱い原田さん、脱衣所にて心変わりしてしまいました。

ご好意でその「沼尻温泉」まで送っていただくことに。地元の方のオススメに期待が膨らみます。 ご好意でその「沼尻温泉」まで送っていただくことに。地元の方のオススメに期待が膨らみます。

<旅とは…>

「出会った方の全てが点と点、それが今、線となってここにつながっているんだな〜」 だからまた温泉俳優♨原田龍二は出会いを求め、新たな旅に出るのです。

到着したのはスキー場に併設された「沼尻高原ロッジ」。

お肌がピリピリ、日本でも有数の酸性泉です。

温泉につかりながら今回の旅を思い起こす原田さん、「出会った方の全てが点と点、それが今、線となってここにつながっているんだな〜」

初めての会津で、原田さんの心に刻まれたもの。

それは旅とは何か、人生とは何か。教えてくれた温泉の心地よさ。

だからまた温泉俳優♨原田龍二は出会いを求め、新たな旅に出るのです。



今週の「それおも」スポット

東山温泉足湯【東山温泉】

会津若松市東山町大字湯本 周辺
アクセス:会津若松駅から会津バスで15分「東山温泉」下車
営業時間:8:00〜20:00まで

香福【喜多方ラーメン】

喜多方市三丁目4840-1
電話:0241-23-3878
アクセス:JR喜多方駅から徒歩10分
営業時間:7:30〜16:00(スープが無くなり次第終了)水曜定休

蔵屋敷あづまさ【お食事処】

喜多方市東町4109
電話:0241-24-5000
アクセス:JR喜多方駅から徒歩30分車で10分
営業時間:9:00〜17:00(お食事は11:00〜15:00)

おさらぎの宿【宿泊】

喜多方市岩月町宮津惣社原4113-1
電話:0241-23-1126
アクセス:JR喜多方駅から車で20分
営業時間:チェックインは15時〜チェックアウトはご都合に合わせて

米澤屋【大塩裏磐梯温泉】

耶麻郡北塩原村大塩4447
電話:0241-33-2222
アクセス:喜多方駅から磐梯東都バスで30分「大塩裏磐梯温泉」下車
営業時間:日帰り入浴は10:00〜15:00

会津山塩企業組合

耶麻郡北塩原村大塩字立岩6106
電話:0241-33-2340
アクセス:喜多方駅から磐梯東都バスで35分「大塩新田」下車
営業時間:平日9:00〜16:00

桧原塾Sio-YA【会津山塩ラーメン】

耶麻郡北塩原村大字桧原字う畑沢1034-19
電話:0241-34-2200
アクセス:磐梯東都バス「桧原歴史観」下車
営業時間:10:00〜15:30 火曜日定休

湯郷 布森山

耶麻郡猪苗代町大字若宮字中原向甲3000-9
電話:0242-64-2811
アクセス:猪苗代駅から車で25分
営業時間:10:00〜21:00(最終入館20時)

沼尻高原ロッジ【沼尻温泉】

耶麻郡猪苗代町大字蚕養字沼尻2864
電話:0242-64-3722
アクセス:猪苗代磐梯高原ICより国道115号で20分
営業時間:日帰り入浴は11:00〜18:00