12-1 12-2 12-3 12-4

2012年12月17日放送

#12「ぶっつけ本番 路線バスの旅 〜初冬の新潟 旬との出逢い〜」

出演
賀集利樹

人気シリーズ「ぶっつけ本番!路線バスの旅」の2回目は、旅番組初挑戦の俳優・賀集利樹がグルメ王国・新潟を旅します。

<もらい上手を発揮?>

カニを見る賀集

まず、かつて北前船で栄えた寺泊の街へ。
今が旬!の紅ズワイガニをお店の方からいただきます。当然「おいしい!」
「塩たき」の看板 裏通りに入ると、何やら「塩たき」なる文字が…。
謎をもとめて工場を訪れるものの、作業の真っ最中ということで、あっさりと取材拒否に。でも、ちゃんと「塩たき」はいただきました。
塩羊羹 実は「塩たき」とは、寺泊名物の塩羊羹のこと。その鮮やかな緑色はクチナシの葉の色素なんだそうです。そして隠し味には昆布茶が。名前の由来は、その昔、塩田で海水を煮詰める様をこのあたりで「塩を焚く」といったことなんだそうです。自然派の塩羊羹には、港町ならではの歴史がぎっしりと詰まっていました。

<カレー+ラーメン=?!>

東三条は新潟県有数の工業都市。包丁や工具など金物で有名な街。
カレーラーメン 何か食べようと歩いていると「カレーラーメン」の文字が至る所に…。実は、この街の名物「カレーラーメン」、その誕生はいまから70年ほど前なのだとか。高度成長期には「ものづくりの街」三条がフル回転。食事の時間も惜しい職人たちが、腹持ちもよく、スタミナがつくということで飛びついたのが「カレーラーメン」だったそうです。
カレーラーメンを食べる賀集 もちろん、カレールウはラーメンと合わせるために専用に作られたもので、お店ごとに具やダシが違い、競い合っているのだとか。
ふぅふぅいいながら熱〜いカレーラーメンをかき込んだ賀集くん、身体の芯まであったまりました。

<夢のお告げで…>

「嵐渓荘」の外観

カレーラーメンのお店のご主人がおすすめの今夜の宿は、越後長野温泉の一軒宿。路線バスを八木ケ鼻温泉で降り、そこからは宿の送迎バスで。「嵐渓荘」のある越後長野温泉は賑やかな温泉街ではなく、隠れた湯治場というイメージです。趣きのある建物は、昭和初期の料亭を移築したものだそうで、国の登録有形文化財なんだそうです。
温泉 大正末期、初代の保吉さんはある日、夢のお告げの通りに温泉など出たことのないこの地で見事に温泉を掘り当てたそうで、湯治場として無料で地元の人たちに解放したのが始まりなんだそうです。
そのお湯は、日本屈指の強食塩泉。塩分を多く含んでいて、やけどや切り傷にもよいそうです。

<「のっぺ」って「のっぺい汁」じゃない?>

のっぺ

新潟の街にやってきた賀集くん。この日は新潟一番の寒さということで何か温かいものを求めてさまよっていくと…。
一軒の魚屋さんを見つけました。「のっぺ、食べていきなよ」の魚屋さんの声に誘われ頂いた「のっぺ」。「のっぺい汁」じゃないんです。
のっぺを食べる賀集 「のっぺ」は新潟で、おめでたい席には欠かせない郷土料理で、この時期には鮭とイクラをいれるんだそうです。本来は冷やして保存食にしますが、今回は出来立てをアツアツでいただきます。

<鮭をもとめて…>

「のっぺ」の中に入っていた鮭。この鮭はいま三面川を遡上していると聞き、バスで1時間20分、村上の街へ。となりはもう山形県です。
干してある鮭 街に入ると、民家の軒先にずらりとぶら下がっている鮭・鮭・鮭…。「塩引き鮭」の街道の風景は、村上の風物詩。一般的な新巻鮭とちがって、塩漬けにした鮭を湿気を帯びた季節風にさらすことで熟成、旨みを引き出します。
鮭を眺める賀集 ん?でも他にも変わったことが…。鮭が頭ではなくしっぽから吊るされている。村上の武士の伝統で、首を吊った格好は縁起が良くないと、しっぽから吊るすようになったそうです。

<世界で初めての発見が村上藩を支えた!>

とれたての鮭 鮭漁を眺める賀集

三面川では、遡上した鮭漁がまっさかり!そもそも、村上でなぜ鮭漁が盛んになったのか?
それは江戸中期、村上藩の下級武士が世界で初めて鮭の「回帰性」を発見!この習性を利用した増殖方法を確立し、四万石の藩の財政を支えたのだそうです。

<捨てるところのない村上の鮭>

小料理 鮭の心臓「どんびこ」 酒びたし

鮭の至る所を食べ尽くすのが村上流。心臓の「どんびこ」をはじめ、鮭料理は100種類以上あるそうです。なかでも賀集くんが気になったのは珍味「酒びたし」というもの。おすすめの居酒屋さんで体験した「酒びたし」。お酒をかけて食べるとさらに鮭の身がお酒を吸い込んでさらに柔らかくなってお酒のおつまみに最高なんだとか。
お店のご主人曰く「村上には3つの“サケ”があるといいます。一つはおいしい“鮭”。そしてもちろん“酒”。そして村上の人の「な“さけ”」。
3つのサケが待つ冬の越後路に路線バスで出かけてみませんか。



今週の「それおも」スポット

山六水産【紅ズワイかに】

新潟県長岡市寺泊下荒町9772-38
電話:0258-75-3161
アクセス:越後交通(株) バス停「寺泊大町」から徒歩5分
営業時間:年中無休 8:30〜17:00

丸竹食堂【カレーラーメン】

新潟県三条市興野1-6-6
電話:0256-33-0655
アクセス:越後交通(株) バス停「東三条駅前」から徒歩15分
営業時間:火曜定休 昼11:00〜15:00 夜17:00〜21:00

妙湶和楽 嵐渓荘【越後長野温泉の宿】

新潟県三条市長野1450
電話:0256-47-2211
アクセス:越後交通(株) バス停「八木ヶ鼻温泉」から車で5分
営業時間:電話でのお問合せ 8:00〜22:00

にいがた石山【のっぺ】

新潟県新潟市中央区本町6-1118
電話:025-222-8568
アクセス:新潟交通観光バス(株) バス停「古町」から徒歩10分
営業時間:日曜・祝日定休 9:00〜18:30

越後村上うおや【鮭】

新潟県村上市大町4-3
電話:0254-52-3056
アクセス:新潟交通観光バス(株) バス停「村上営業所」から徒歩15分
営業時間:日曜定休 9:00〜17:00

割烹 千渡里【酒びたし・どんびこ】

新潟県村上市細工町2-14
電話:0254-53-6666
アクセス:新潟交通観光バス(株) バス停「村上営業所」から徒歩15分
営業時間:日曜定休・その他不定休あり 昼11:00〜13:00 夜17:00〜22:00