2夜連続/大型特別番組
2015.3.7SAT/[第1夜]夏と冬〜驚異の別世界 PM7:00〜8:54 & 3.8SUN/[第2夜]日本人のルーツを探す旅 PM7:00〜8:54
BS-TBS開局15周年
ようこそ。氷点下60度の世界へ。

伊藤英明の大シベリア [SIBERIA]

1.バイカル湖
2.ナリン・ヤグラ村
3.ブリヤート共和国
4.シベリア鉄道
5.トゥバ共和国
6.ポル・バジン
7.モスクワ
8.レナ川
9.サハ共和国
10.間宮海峡
11.ヤクーツク
12.ハバロフスク
1-1.バイカル湖(夏)
世界で最も深い湖に潜る
先住民の言葉で「豊かな海」を意味するバイカル湖。地球上の淡水の20%を占めるという、世界屈指の巨大な湖に伊藤が潜る。夏でも水温は0℃近くになるため、人生初めてのドライ・スーツを着用。途方もないスケールと、透明度の高さに圧倒される。
1-2.バイカル湖(冬)
大自然が生んだ造形美
バイカル湖は、真冬になると表面がほぼ完全に凍ってしまう。水中の対流によってぶつかり押し上げられた氷群が、湖の上に天然の洞穴を作り出していた。吹雪の中、伊藤はこの洞穴の中で瞑想を始める…。遥か古代の旅人に思いを重ねるかのように。
2.ナリン・ヤグラ村
日本人の祖先が残した教え
バイカル湖の近くにある岩場には数万年前に先住民が描いた壁画がある。狩りの様子が描かれたその画には、日本人にも通じる自然信仰の痕跡があった。
3.ブリヤート共和国
ノスタルジックな大家族
日本人と共通のDNAを多く持つブリヤート人の村人達と交流する。まるで鏡のように、私たちと実に良く似た顔立ちの大家族。伝統の歌が披露され、郷土料理が振る舞われる。旅人をもてなすその笑顔は、極寒に冷え切った身も心も、暖かく包んでくれた。
4.冬のシベリア鉄道
見渡す限りの雪景色
モスクワから極東まで、一週間以上かけて旅する乗客も多いという。ボルシチとウォッカを味わいながら、悠久の時の流れに身を任せる。かつて日本人の祖先が東を目指した頃の遠い記憶と、「さらばシベリア鉄道」の哀愁のメロディが、脳内を交錯する。
5.トゥバ共和国
ロシアの中のモンゴル
遊牧民の国トゥバ。フーメイが美しい調べを風に乗せ、シャーマン(呪術師)が儀式を執り行うこの土地に、もはやロシアのイメージはない。旅人はチンギス・ハーンが野営したという地のゲルに宿泊し、王の御世に思いを馳せながら、馬で草原を疾走する。
6.ポル・バジン
湖に浮かぶ謎の巨大遺跡
トゥバ共和国の首都キジルからヘリコプターで3時間。モンゴルとの国境に程近い湖の真ん中に、その巨大なレンガ造りの遺跡は存在した…。一体、誰が何の目的で造ったのか?旅人は小舟に乗って、遺跡に上陸する。そこで感じた古代人の心象風景とは?
7.モスクワ
広すぎるロシアの異世界
旅のスタートは首都モスクワ・赤の広場。雷帝イヴァン4世の戦勝記念で建立された聖ワシリイ大聖堂は、ロシアで最も美しい建物のひとつとして知られ、1990年に世界遺産に登録された。街中にはコーカソイド(白人)が多く、ヨーロッパの香りが強い。
8.レナ川
石柱群が屹立する絶景
ヤクーツクからレナ川を上ること180km。約500万年前に形成された高さ100m超の石灰岩の川岸が、雨や雪や風、夏冬で約100℃にもなる温度差によって浸食され、幻想的な景観を造り出している。世界遺産にも登録された石柱群の頂上で、レナ川を臨む。
9-1.サハ共和国
世界一寒くなる国
人が住む場所としては、世界で最も低い気温(マイナス73℃)を観測したサハ共和国。まつ毛は一瞬で凍り、深呼吸は肺を痛めるという超極寒の中でも、犬は元気にソリを引く。旅人は、この地に暮らす人々ならではの、生活の知恵を目の当たりにする。
9-2.サハ共和国
白銀を蹴って走れ
歴史の中で「人間が最初に友達になった動物」である犬。零下40℃という過酷な環境の中でも元気にソリを引く犬たちの姿は、どこか神々しかった。
10-1.間宮海峡
日本人の祖先が辿った道
江戸時代の探検家・間宮林蔵が発見したことで知られる間宮海峡。ユーラシア大陸とサハリンの間にあり、冬には全面結氷するという。かつて日本人の祖先も歩いて渡ったと考えられるこの大氷原の横断に、旅人・伊藤英明が渾身の力で挑む!
10-2.間宮海峡
海のド真ん中に立つ
雪上車、スノーモービルを駆使し、間宮海峡を進む。そこは海の上とは思えない白一色の世界。歩き出してしばらくすると風が止み、何の音も聞こえなくなった。時空を超越した<無>の世界に佇む旅人が括目した先には、サハリンの大地が…。
11.ヤクーツク(冬)
世界一寒くなる地域
サハ共和国の首都ヤクーツク。冬は建物も電柱も凍りつき、風が吹くと体感温度はマイナス50℃にもなる。にもかかわらず街中には、私たち日本人とそっくりの顔立ちをした人々が行きかい、活気にあふれている。永久凍土の上に造られた街の秘密とは?
12.ハバロフスク
結氷するアムール川
日本の真北に位置し、成田から飛行機でわずか2時間というハバロフスクは、極東ロシア最大の街。夏は緑と花壇が美しいが、真冬にはアムール川が完全結氷した光景を見ることが出来る。旅人はここから、クライマックスの間宮海峡を目指して北上を続ける。
伊藤 英明
旅人コメント/冬のシベリアは、真っ白な世界で音も何も存在しなくて、自分の心臓の音と血が流れる音、呼吸の音を感じるんです。静寂すぎて、どこか恐ろしさのような感覚がわき上がるのと同時に、生きている実感がこみあげてきました。