新・地球絶景紀行
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#38 伝説と癒しの温泉スペシャル
2020年8月12日放送

①夕日に輝く「綿の城」パムッカレ/トルコ
旅の始まりはトルコ。日本と同じく火山が多いトルコは、古くから良い温泉が湧出され、絶景に囲まれた温泉保養地も多いことで知られています。
特に今回、向かった世界遺産、パムッカレは古代ローマ時代、この温泉を求めて20万人以上の大都市が作られたこともあるという、2000年も前から有名な温泉郷。パムッカレとは「綿の城」という意味で、その名の通り、見渡す限り真っ白…。石灰棚と呼ばれる、まるで棚田のように仕切られた100以上の天然温泉の湯船は純白の絶景です。
1万年以上もかけて作られた、身も心も癒す、絶景温泉。昼間は青く輝き、夕方には、赤く染まる美しい温泉…。
そして石灰棚の温泉の近くにはローマ時代の円形劇場跡や神殿。そして温泉の中に古代遺跡が沈んでいる「アンティーク・プール」もあります。この温泉はあのクレオパトラも入ったという伝説の湯。美容と癒しを求める女性にとってはまさに楽園です。
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②マオリの聖地 ロトルア島/ニュージーランド
続いては、ニュージーランド北島のロトルア。人口6万の小さな都市ですが世界屈指の温泉リゾートとして知られ、世界中から温泉を求めて観光客がやってきます。
元々は先住民族マオリの人々が最も多く住み、この温泉で昔からマオリの戦士たちが傷を癒し、湯の熱で料理を作った聖地だったのです。高さ30メートルも湯が吹き出す間欠泉や、湖の辺りの絶景の露天風呂など、まさに温泉のテーマパーク。
極め付けは、マオリの伝説の島、ロトルア島。太古の大自然が今も生き続ける聖なる島ですが、ここにある露天風呂は、有名な恋の物語の舞台にもなった伝説のお湯。特別なパワーも授かれる聖なる湯だそうです。
この島は勝手に入れないのでマオリのレンジャーと共に。そして、マオリの神々に祈りを捧げながら、大自然が作った露天風呂で身も心もリフレッシュ。聖なる島の、聖なる温泉に、癒しとパワーをもらいました。
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③聖なる山を望むインカの秘湯・マチュピチュ/ペルー
世界遺跡で有名なマチュピチュは、実はインカ文明の時代に作られた温泉保養地でもあるのです。今も遺跡を巡った後に温泉に入る人も多いとか。
マチュピチュは垂直に切り立った高い山に囲まれたジャングルの奥地に、突如現れます。今回見たかったのは、雨季にしか見ることのできない「霧のマチュピチュ」。しかし、初日は晴れすぎて霧が出ません。
天然の露天温泉にゆっくり入り体を休めた翌日…。まだ暗いうちから再び遺跡へ。しかし、あいにくの雨。真っ白な霧で何も見えません。諦めかけたその時、ガイドさんが「やっと霧のマチュピチュが見られますね」と。その言葉を信じ、待ち続けること1時間。厚い雲の切れ目からわずかに太陽が見え始め、一気に霧が動き出しました。朝日を浴び目まぐるしく変化するマチュピチュ。霧を身に纏い天に浮かびあがる神秘のマチュピチュ。これが見たかった!
早朝の、わずかな時間だけに見られるこの絶景。この霧の風景もまた、インカの人々が計算してつくり出した、芸術品なのではないでしょうか。
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