新・地球絶景紀行
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#35 エジプト ナイル 今昔物語 後編
2020年7月22日放送

①古代エジプト時代の都 ルクソール
エジプトを地中海から南のアブシンベルまで、ナイル川沿い1500キロを大縦断・後編。
ルクソールはかつてテーベと呼ばれ、古代エジプトの時代に都となった場所。ナイル川をはさんで東西に、たくさんの神殿や遺跡があり、エジプトでも最大級のカルナック神殿へ向かいます。
神殿の建築は3500年前に始まり、歴代の王たちによって増築されました。その広さは東京ドームおよそ22個分。建設にかかわった王は30人以上いるといわれ、そこには134本もの大きな柱が。柱は権力の象徴で、神と仲がいいということを示したそうです。中には直径9メートル、高さ15メートルの物も。
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②最強女王ハトシェプスト女王の葬祭殿
エジプト史上初めて女性として最も強大な権力を誇ったハトシェプスト女王の葬祭殿へ。
葬祭殿とは、王の葬儀や礼拝のために建てられた建物のこと 。当時では珍しい3階建てのデザインも女王が権力を見せつけるために作ったといわれています。
そこでは特に貴重な女王の壁画を見に。しかし残っているのはシルエットのみ。義理の息子が王の座を奪われたことを憎み、女王の死後、削ってしまったそうです。女王は自分の神殿なのに姿を残すことができなかったのです。
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③旅の最終地 アブシンベル神殿
紀元前1300年、当時絶大な権力を握った王、ラムセス2世によって建てられたアブシンベル神殿。正面にある4体の像はすべて自身の姿。当時では90歳という驚異的な年齢まで生き、少なくとも80人の子供を作ったと言われる、エジプト最強の王でした。
エジプトで最初に世界遺産に認定された神殿は、51年前、神殿が水没する危機に直面します。そのためエジプトの職人たちが、神殿をブロックに切断して運び、今ある場所にそっくりそのまま移築した、と当時作業に携わった方に話を聞きました。
そしてその職人が大好きな、朝日に照らされる神殿を見に。3000年前と変わらない光景がそこにはありました。
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