新・地球絶景紀行
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#3 イタリア エミリア街道 探訪 前編
2019年10月30日放送

ミラノにそびえる圧巻の大聖堂
美食と絶景を求めて、イタリア北部を巡る全2話。前編はミラノを起点に、エミリア街道の入り口ピアチェンツァを経て、古都ボローニャまでの旅をお届けします。
日本から飛行機で約13時間、旅のふりだしはファッションの都ミラノ。この街を訪れたら、絶対見逃せないのが、ドゥオーモ広場にそびえる世界最大級のゴシック建築・大聖堂。世界中から観光客が押し寄せる人気スポットで、大聖堂を背景に記念写真に励む人々でいつも賑わっています。地元の文筆家の女性に「この大聖堂を一望できる穴場があるわよ」と誘われて、近くのビルの上層階にある素敵なバーへ。店内はお洒落なミラノっ子でいっぱいです。この店の名物はバーテンダーの代わりに機械がつくるカクテル。ロボットアームが見事なシェイカーさばきで、次々とお客の注文に応えます。おすすめは“新鮮なパイナップルのカクテル”。店のテラスは“特等席”で、目の前に大聖堂が迫ります。旅の始まりに、つかの間の贅沢な時間を過ごすことができました。
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幻の絶品ハムとポー川の夕日
ローマ時代から北イタリアの“大動脈”として栄えたエミリア街道。街道沿いには肥沃な大地が生み出す、美味しいものが溢れています。立ち寄ったのは、日本人にも馴染み深いパルマ。ハムやチーズの生産地として世界的に有名な町です。食品市場で仕入れた情報をたよりに、郊外にある伝説的なハム職人・マッシモさんが営む工房を訪ねました。そこで作られていたのは“幻の生ハム”と呼ばれる、最高級品“クラテッロ”。モナコ王室やチャールズ皇太子も御用達だといいます。マッシモさんのクラテッロは、熟成庫で1年近く寝かされることで、香り豊かになり、旨味も凝縮します。工房に併設されたレストランでは、食べごろのクラテッロと地域の食材を生かした絶品料理をいただけます。工房の近くには職人マッシモさんが愛するイタリア最長の大河・ポー川が流れていました。この川の湿気がクラテッロの熟成を促し、極上の味に育ててくれるのだそうです。子どものころからポー川の近くで育ったマッシモさんに、とっておきの絶景スポットを案内してもらいました。
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赤レンガが鮮やかな古都ボローニャ
名門ボローニャ大学の学生に連れられて、キャンパスの学食でボロネーゼのパスタを堪能します。肉と野菜のエキスが効いたソースは、本格派。さすが食の都とも呼ばれるだけって、学食のメニューにも料理人のこだわりが感じられました。腹ごしらえがすむと、次は絶景スポットへ。建築技師の男性がすすめてくれたのは、ボローニャの家並みが見渡せる絶景の丘。
夕刻に近づくと、陽に照らされた赤レンガの街が赤く染めあがります。この美しい古都を心から愛する町の人々が何世代にも渡って守り続けてきた、かけがえのない風景が広がっていました。
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