THEナンバー2

毎週月曜22時オンエア

綺羅星の如く、日本史を彩る名将たち。 私たちがよく知る歴史の表舞台、 その陰には常に「ナンバー2」の存在がありました。いわばそれはもうひとつの「歴史物語」。

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田沼意次

ゲスト:加来耕三/ リポーター:前川泰之


時代が味方しなかった男、田沼意次。
田沼意次と聞いてイメージされるのが「収賄政治家」。しかし、現在の歴史研究家の方からは「江戸始まって以来の経済改革者」と高い評価も上がっています。
なぜ彼は収賄政治家と言われたのでしょうか。そこにはとんでもない悲劇とある人物の画策がありました。田沼意次、彼の本当の姿を解き明かして行きます。

江戸時代、実は賄賂は一般的に認められたものだった!

安江戸時代には賄賂はほんのご挨拶替わりで、悪い事ではなかったのです。人にものを頼むのに、手ぶらではその者の神経を疑われる程でした。むしろ賄賂は当然の事として行われていたのです。田沼の家に頼みごとに行く多くの人々は当たり前のこととして賄賂を渡していました。田沼はもらった賄賂を自分の物だけにするのではなく、部下に暖かい食べ物や酒を振うなどにも使わたと言います。こうした田沼の周りには自然と人が集まり、賄賂が集まったのだと言われます。


徳川家の為に奮起!48年ぶりに成功させた日光社参

実は、田沼意次は足軽の家の出でした。
しかし彼の有能さに気がついた将軍家重により異例の大抜擢を受けました。それに応えるように田沼は徳川家の為に数々の改革をおこないます。そして成功させたのが家康の命日に合わせて行われた48年ぶりの日光社参でした。田沼が残した手紙に「己の為ではなく将軍様の為にと粉骨砕身いたしました」と書かれています。彼の改革はこれからの江戸の為、将軍家の為を見据えて行われたのでした。田沼意次は忠義を果たす人物だったのです。


次々と起きる天変地異そしてライバル松平定信の企み…

勢いに乗る田沼意次に悲劇が襲います。なんと江戸を未曾有の天変地異が襲います。浅間山の噴火により餓死者があふれ、さらに洪水が発生し幕府は救済政策に追われました。しかし更なる不幸が…。
なんと意次の嫡男田沼意知が殺害されてしまったのです。意知を殺した人物は佐野善左衛門。なぜ佐野が殺したのか明確な理由がわからないまま佐野は切腹してしまいます。実はこの裏にあの松平定信が居たのではないかと言われています。


肖像画の田沼は 色白で唇が薄く眼光鋭く いかにも「切れモノ」の面構え。
重商主義に舵を切る大胆な改革を試みた清濁併せ呑む人物だったんでしょうね。
結果がわかっている現在から歴史を見れば 田沼がやろうとしたことの真意も
見えてきますが 当時はかなりの急進派と見られたことでしょう。
「剣客商売」(池波正太郎著)の大ファンの私。
おかげで田沼のイメージはそれほど悪くないのですが
失脚後の晩年の田沼の生活は実際は寂しくひっそりとしたものだったようです。
小説の中のように 娘三冬を思いやるやさしい好々爺であってほしかったです。