THEナンバー2

毎週月曜22時オンエア

綺羅星の如く、日本史を彩る名将たち。 私たちがよく知る歴史の表舞台、 その陰には常に「ナンバー2」の存在がありました。いわばそれはもうひとつの「歴史物語」。

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直江兼続

ゲスト:火坂雅志/ リポーター:河合朗宏


今回のTHEナンバー2は、上杉家のために生涯を捧げた、直江兼続。
「天下執柄(しっぺい)の器量人なり」。これは、かの豊臣秀吉が、兼続ならば天下の政治を任せられると彼を称えた言葉です。秀吉のみならず、兼続は徳川家康にも一目置かれ、家康が最も恐れた男とさえ言われています。時の天下人たちが認めた直江兼続とは、一体どんな人物だったのか。戦国史上最強のナンバー2、直江兼続に迫ります!

「義」と「愛」を貫いた男

武士の心を表現した甲冑の前立。そこに直江兼続が掲げていたのは「愛」という文字でした。この「愛」には、「仁愛」「愛民」といった‘民を愛する’という意味が込められていると言われています。甲冑に掲げられた「愛」、そして、上杉家の家訓である「義」こそが、直江兼続を読み解くキーワードになっているのです!


関が原の合戦の火蓋を切った「直江状」とナンバー2

秀吉の死後勢力を伸ばす徳川家康。そんな家康を直江兼続は秀吉のナンバー2・石田三成と共謀して、挟み撃ちしようとします。兼続が家康をおびき寄せるべく送ったのが、果たし状とも取れる内容の「直江状」。この「直江状」こそが、家康に会津征伐を決意させ、結果、関ヶ原の戦いが起きる原因になったとも言われています・・・・・・

 

現代の米沢に息づく兼続の「愛」の精神

米沢市にある山形県立米沢興譲館高等学校は兼続が開いた学校が元になっています。他にも、洪水を防ぐ直江石堤、ウコギという植物を使った郷土料理など、米沢には兼続縁のものが数多く残ります。家康に敗れた上杉家再建のために兼続は「民衆が心豊かに暮らせるように」という謙信の義と愛の精神を持って尽力しました。その精神は、150年という時を経て上杉鷹山にも受け継がれ、そして、現在に至るまで伝えられてきたのです。


「愛」のカブトで有名な直江兼続ですが 
冷静にみると頭の上に大きく「愛」ですからちょっと面白いですよね。
以前 取り上げた藤堂高虎の片耳80センチのウサギの耳カブトも相当変わってましたが
当時カブトはアイデンティティーを表現する場所だったのでしょうね。
上杉景勝のために首尾一貫してつくした兼続。
「心から信頼できる優秀な人材」という稀有な存在だったようです。