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#72 「太古の森の守護神 白神岳」(4月11日 放送)

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白神岳(1232m)は、広大なブナ原生林の見事さから世界自然遺産に登録された白神山地の盟主とされる山です。核心部となる原始の森を日本海からの厳しい雨風雪から守るように、その長い稜線を伸ばしています。山頂に立てば、東に美しく豊かなブナの樹海が広がり、西には大海原を見下ろすことができます。

山名の由来には諸説ありますが、山に積もる白雪を神にたとえて崇拝の対象としたともいわれ、雪をまとった姿は神々しくもあります。

【 ロケ日: 3月20~3月28日 】

見どころ
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海岸から直立している山なので、いわゆる「海抜0メートルからの登山」となります。

夏は世界遺産登録された豊かな自然に触れようと多くの人で賑わう山も、厳冬期にはひっそりと静かになります。白い木肌のブナの森も、この季節には深い雪のなかにあるため墨絵のような幽玄の趣となります。

ガイド役の西口正司さんは地元で生まれ育ち、白神山地を知り尽くす人物のひとり。ブナをはじめ白神の森の様々な物語を語ります。

今回の旅人は、雪山登山は初めてという俳優の神保悟志さん。森林限界を越えたところで厳しい雪山の洗礼を受けながら、その時、その場所でしか見ることの出来ない奇跡の風景に心揺さぶられます。


取材後記
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巷では少しずつ春の訪れを感じはじめ過ごしやすい季節になっています。
しかし、まだまだ山は冬。もちろん白神岳も例外ではありません。冬の冷たい強風に苦戦しながら、
なんとか山頂直下の避難小屋に到着しました。
そこで、ガイドの西口さんが振舞ってくれたのが「三平汁」。

これが驚くほど《美味》!

地元でとれた旬の鱒を塩漬けし、煮くずれしないよう事前に焼いておき、
野菜や高野豆腐とともに煮込むシンプルな鍋!!
バターと鱒の塩気だけだとは思えない、コクのある味に驚きでした。
隠し味だというギョウジャニンニクとアオサの相性もバッチリ。
あまりの美味しさにシメのラーメンを合わせて、5杯もお代わりをしてしまいました。

少しは山に行き減ったと思った体重は、言うまでもなく増えていました。