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9月 南ドイツ/ディンケルスビュール
  • 9月4日放送

    南ドイツの中央を縦断するロマンチック街道。そのロマンチック街道のほぼ中央に位置する、人口約1万人の町ディンケルスビュール。中世の町並みが、歴史を感じさせてくれるこの町には、世界でも珍しい子どもたちが主役の「キンダーツェッヒッ」と呼ばれる祭りが7月に開催されます。

    400年前に起きた悲惨な「ドイツ30年戦争」で、敵国スウェーデンに攻め込まれたデュンケルスビュールを、少女ローレを中心に子どもたちの勇気で、武器を使わずに救った史実を伝える子ども祭り。平和を讃える輪舞を子どもたちが踊り繋ぎ、華やかなパレードと共に中世を再現しています。

    ここでたくさんの踊りと、子どもたちに出会います。


  • 9月11日放送

    ここディケルスビュールでは、赤い屋根とドイツ的な木骨造りの家が立ち並び15世紀に建てられた「ドイチェス・ハウス」が特に有名。ツンフトと呼ばれる手工業の組合によって繁栄した町を代表する建物です。羊毛生産が盛んだった町の、羊を飼う人たちを讃えるために作られた踊り「羊飼いの輪舞」。10歳から11歳の子どもたちが羊飼いの杖を持ち、軽快なステップを踏んで踊る衣装にも、勿論ウール地が使用されています。

    また、「キンダーツェッヒェ」とは「子どもたちへの、おもてなし」という意味があり祭りでは必ずご褒美に、お菓子を一杯に詰めたグッケ(袋)が配られます。

    そして、有名な「スケーターズワルツ」の曲に合わせて踊る「グッケンの輪舞」。13歳から14歳の女の子がおもてなしに対して、感謝の気持ちを込めて踊ります。その衣装は、グッケ(袋)の色をイメージしてとてもカラフルなのです。


  • 9月20日放送

    14~15世紀に最盛期を迎えたディンケルスビュールは、神聖ローマ帝国の自由都市として、自分たちの町は自分たちで防衛しなければならなかったのです。城壁に守られたこの町には、勇壮な若者が踊る「剣の舞」があります。格闘を表現したこの踊りは、古典的な騎士道を反映した踊りです。

    また、400年前にタイムスリップして町の人たちで行うキャンプは、大人も子供も当時の生活を体験し、平和である意味を伝えています。

    そして、ドイツと言えばビール。「ビール純粋令」という珍しい法律が、15世紀にバイエルン州で制定されて以来厳しい品質を守り続けているドイツ。この町でも醸造所でヘレスと呼ばれるビールが作られ人気を博しています。


  • 9月25日放送

    ディンケルスビュールの人口とほぼ同じ1万人を動員するほどの人気ある子ども祭り。中世の衣装を身に付けた2000人の市民が参加するパレードは、訪れた観光客を楽しませる華やかなもの。

    そのパレードで人気を博しているのが10歳~18歳の少年楽団。「我らの子ども」とよばれるこの音楽隊は長い歴史を誇り、その実力は国外でも認められる程の定評ある楽団です。

    また、この町を戦争から救った勇気ある少女ローレの歴史劇も人気がありドイツで最も古い史劇としてとても有名です。

    12歳の女の子が踊る「ビーターマイヤーの輪舞」は、平和が訪れた町の幸せが永遠に続くように祈りを込めて踊ります。

    武器を使わずに町と人々を救った子どもたちのお祭り「キンダーツェッヒッ」。いよいよクライマックスを迎えます。