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4月 フランス/ニース
  • 4月3日放送

    フランス南東部、地中海をのぞむ街ニースでは、春になるとフランス最大級のお祭り「ニースのカーニバル」が開催されます。カーニバルの起源は中世にさかのぼり、この地方に暮らす人々が周辺国の貴族を迎え入れた歓迎行事がルーツと言われています。

    そのカーニバルと同じくらい歴史のある南フランスの伝統舞踊が「ファランドール」と呼ばれるダンス。大勢の男女が手を取り合い、列や輪を作りながら軽やかに踊ります。「ファランドール」を楽しむひと時は、ニースの人々にとってかけがえのない時間です。


  • 4月10日放送

    青く美しい海岸「コートダジュール」の街ニースの旧市街名物の一つが朝市。ここでは新鮮な果物や野菜はもちろん、スパイスやハーブを売る店も立ち並び、地元の人々の暮らしを支えてきました。

    人々の暮らしと切り離せないといえば伝統舞踊「ファランドール」も同じ。アコーディオンやオーボエ、そして形や大きさの違うヒョウタンをつなげた「カスカバリエ」という民族楽器で音楽が演奏され人々はそれに合わせ、踊ります。ニースの特産物の一つでもあるヒョウタンは素朴で暖かい音色を奏で、「ファランドール」を盛り上げます。


  • 4月17日放送

    南フランスのニースにおいて、小さな子どもから大人まで親しまれている伝統舞踊が「ファランドール」です。

    その民族衣装は、この土地に暮らす人々の生活をよく表したスタイル。男性は、ズボンをまくって海に入る漁師の姿を現し、女性は漁師を夫に持つ妻の衣装で踊ります。象徴的なのはスクフィアと呼ばれる小さな帽子に、カイレオというレースの飾りがついていること。また、里に住む娘の衣装には、花を収穫する時に頭に乗せた籠を模した髪飾りをつけます。

    踊りも衣装も、ファランドールは長い歴史の中で受け継がれてきた南フランスの文化なのです。


  • 4月24日放送

    ニースは、世界的なリゾート地として知られていますが、海辺を離れ町中に足を踏み入れると、中世の面影を色濃く残す旧、市街の街並みに出会う事が出来ます。

    この街に伝わる伝統的な料理の一つが、ひよこ豆を使ったクレープのような「ソッカ」。地元の人々に愛される素朴な料理です。この伝統料理同様に、何世代にもわたって受け継がれているのが伝統舞踊の「ファランドール」です。山間の学校には、次世代にこの伝統舞踊やニースの文化を伝えるグループが訪れ、子供たちに熱心に教える姿が見られます。「ファランドール」は、人の輪をつなげ、歴史を未来へとつなぐ、ニースの人々の暮らしに欠かせない存在なのです。