2012年4月5日
瀬戸内海の沿岸を東西に走る山陽道は、畿内と大宰府を結んだ古代からの大路です。
広島県・三原から、かつての安芸国へ。
江戸時代の人々は日本三景「安芸の宮島」、そして世界遺産・厳島神社を目指し、街道を歩きました。
街道沿いでは、瀬戸内海の恵みが豊かな食と暮らしをもたらしました。
海の恵みを味わいながら厳島神社へと、山陽道を旅します。
岩惣(いわそう)
宮島の弥山(みせん)のふもとに建つ、安政元年(1854)創業の老舗旅館。初代が紅葉谷に茶屋を設けたのがはじまりで、夏目漱石、森鴎外など明治の文豪が愛した。紅葉谷川に沿って、5棟の離れがある。
住所:広島県廿日市市宮島町南町345−1
TEL:0829-44-2233
うえの
瀬戸内海は古くから穴子が捕れ、特に「宮島の穴子」は有名だった。江戸時代に丼飯で食べられていたが、宮島口に鉄道が敷かれると、駅弁「あなごめし」が誕生した。穴子のアラからとった出汁で炊き込んだ飯に、焼き穴子がぎっしり。
住所:広島県廿日市市宮島口1-5-11
TEL:0829-56-0006
一国斎高盛絵(いっこくさいたかもりえ)
一子相伝の漆塗りの技で、植物や昆虫といったモチーフを、漆で高く盛り上げて描き出すのが特徴。発祥は尾張だが、広島へやって来た職人から技が受け継がれ、花開いた。
広島県産業政策課 産業企画グループ
TEL:082-513-3355
Copyright© BS-TBS, INC. All rights reserved.