グリーンの教え Wisdom of Golf 毎週土曜日23時00分

『グリーンの教え』スマートフォン、携帯サイトでは、過去に紹介したゲストの名言を動画で紹介しています。

#32「体験こそが未来への第一歩」住谷 栄之資

住谷がゴルフを始めたのは23歳の藤田観光時代。
しかし、その後の忙しい生活の中で、年に1、2ラウンドする程度で、なかなか練習もできず当然ながら上達もしない。
住谷にとってゴルフはただの趣味の一つに過ぎなかった。

ところが、そんな住谷に転機が訪れる。

レストラン事業が次々と成功し、意気盛んだった45歳。住谷はある伝統のあるゴルフコースに入会した。
そこで住谷は格式あるゴルフクラブのクラブライフにカルチャーショックを受け、ゴルフとの関わりがより深いものとなっていった。

そして、定年退職した後に、メキシコで目の当たりにしたキッザニアを東京に立ち上げるべく資金集めに奔走。
大企業のバックアップが約束されていたわけではなく、当初は身一つの起業といっていい状況だった。
それでも住谷が起業に踏み切ったのは伝統あるクラブで知り合った、古くからのゴルフ仲間たちが後押ししてくれたおかげだった。

「職業や社会への意識が希薄になってきている現在、キッザニアでの体験は子供の成長に良い影響を与えるはずだ。」

利害を超えた付き合いをしていたゴルフ倶楽部のメンバーたちに住谷の熱い思いが伝わっていたのだ。
住谷の言う「体験こそが未来への第一歩」にあなたは何を感じるだろうか?

今回のゲスト

キッズシティージャパン代表取締役社長 住谷 栄之資

1943年和歌山に生まれた住谷は、慶応義塾大学商学部を卒業後、ホテルやレジャー施設を運営する藤田観光へ入社。その後、ケンタッキー・フライドチキン、トニーローマ、ハードロックカフェなど、海外から多くの有名レストランを日本へ誘致。国内展開を拡大させ、外食ビジネスの第一線を常に走り続けてきた。そして、2003年に60歳で定年を迎え退職したタイミングで出会ったのが、当時、メキシコで大盛況を誇っていたキッザニアだった。
「子供たちが仕事を体験しながら社会の仕組みを学ぶことが出来る。この施設は日本でも必ず話題になるはずだ。」
しかし、莫大な資金が必要で大きな壁にぶつかることになる。そんな住谷に救いの手を差し伸べたのが、なんとゴルフ仲間たちだったという。


収録を終えて

by 岡田理江

住谷 栄之資さんのグリーンの教えは!
『体験こそが未来への第一歩』

本格的な職業体験が子供の頃にできるのは、子供に現実的に職業に対しての憧れや、夢、希望を遊びながら持たせられる、本当に素晴らしいことだと思いました。
住谷さんは『日本にまだない』というものの感性の触れるアンテナみたいなものがどこかにあるような、そんな雰囲気のある方でした。
私も子供ができたら、キッザニアに連れていきたくなりました。私の子供はどんな職業を選択し体験するのか、考えただけでワクワクします。


今回のゲスト

山科ホールディングス代表取締役、元バンダイ社長 山科 誠

山科誠、65歳。バンダイ創業者の父の後を継ぎ、1980年に35歳の若さで社長に就任。その年に発売された機動戦士ガンダムのプラモデルはわずか半年で100万個を販売し、翌年にはシリーズ累計2500万個と一大ブームを巻き起こす。おもちゃ業界のトップに躍り出ると、映像や音楽、アミューズメント事業など、次々にビジネスの新機軸を開拓。80年代に入り、おもちゃ業界自体の成長が頭打ちになる中でも右肩上がりの急成長を続け、1986年には玩具メーカーとして初めて東証2部上場を果たす。そして、1997年に爆発的ヒットとなったのが「たまごっち」。全世界で4000万個を売り、社会現象を巻き起こした。激動の時代にありながら山科はバンダイの成長を支えたのである。現在は動画配信と動画検索の事業を手掛ける。