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2007年12月22日放送

先週発表された欧米中央銀行による大量の資金供給が今週実施されたが、その効果が金融市場にはっきりと現れている。高止まりしていた市中金利も徐々に低下しており、各金融機関も年末年始の資金繰りに目処がついてきた。それに伴い金融市場も徐々に安定してきている。今週発表された大手米系証券の決算の結果は予想よりかなり悪化していたが、金融市場の反応が鈍いのはクリスマス休暇前ということもあるが、中央銀行による迅速な対応も寄与していると考えていいであろう。

しかし、世界全体の金融市場が落ち着いてきているにも関わらず、日本の株式市場は冴えない。日経平均株価は11月初旬には17000円近辺にあったが、その後下落基調が続き、15000円台前半での推移となっている。足元の景気がやや減速してきていることに加え、国内政治が混乱していることを嫌気して、外国人投資家が日本株式への投資に関心がなくなっていることが低迷の大きな原因となっている。

来週は、前半がクリスマス休暇ということで、市場は実質2日程度となる。そのため、市場の動きも小動きとなってくるであろう。円相場もレンジ内で動きが続き、ドル円で111-114円、ユーロ円で160-164円という範囲内での取引となってくると予想する。

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