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第455回 2009年10月17日 放送

ジェネリック医薬品は、後発医薬品とも呼ばれ、新薬の特許期間が切れた後に発売される薬のことです。新薬と同じ成分・同じ効き目でありながら開発期間が短く、コストを大幅に抑えられるため、価格は新薬の2割から7割程度に設定されています。厚生労働省は、医療費節減の切り札としてジェネリック医薬品の使用を推進していますが市場の大きさは医薬品全体の20%弱。欧米各国とくらべまだまだ普及していません。

そんな状況を打破するためジェネリック・トップメーカーの沢井製薬は、新薬に負けないジェネリックならではの商品力を追求しています。例えば、口に含むとすぐに溶け、水なしで飲めるも錠剤。飲みづらいカプセル剤の錠剤化。さらに、苦味などを抑えるためにクスリのコーティングをするなど新薬にはない付加価値を付けているのです。また、錠剤自体にクスリの名前を印刷したり、アルミシートに病名を記載するなど医療現場での使いやすさも追及しています。

2010年は新薬メーカーの主力製品の特許が相次いで切れる「2010年問題」が待ち構えています。ジェネリックメーカーにとっては大型商品を投入するチャンスのように思われますが、その一方で日本のジェネリック医薬品市場には新薬メーカーや外資系企業が次々と参入してきています。2010年は大競争が始まる年なのです。

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