榊原・嶌のグローバルナビ


Big name

バックナンバー

第447回 2009年8月22日 放送

「狩猟解禁!」ゲームファン待望の新作「モンスターハンター3」が発売されました。前作の「モンスターハンターポータブル2ndG」は累計で350万本を突破した人気ソフト。国内に"モンハン現象"を巻き起こしました。そのモンハンを開発したのは「ストリートファイター」や「バイオハザード」シリーズなど数々の世界的ヒットを生み出している大阪のゲームメーカー、カプコンです。2008年度はミリオンセラーを3本も出すなど売上高の7割を占めるソフト事業が業績を牽引。不況をものともせずに3期連続の増収増益を達成しています。

ミリオンセラーを次々と生み出すカプコンの戦略…その一つが「マルチプラットフォーム戦略」です。ファミコンやPS2の時代と違い、現在はゲーム機の多様化で一つのパイの大きさは小さくなっています。そんな中でカプコンはより多くのユーザーに遊んで貰うために1つのゲームソフトを複数のゲーム機に対して同時に開発・販売する戦略を取っています。販路を広げ収益チャンスを拡大しているのです。そのマルチプラットフォーム戦略を可能にしたのはカプコンが独自に開発した「MTフレームワーク」と呼ばれる技術です。異なるハードの開発作業を80%共通化することに成功、開発コストを大幅に削減しています。

もう一つ特徴的な戦略があります。ゲームをゲームだけで終わらせないという「ワンコンテンツ・マルチユース戦略」です。カプコンでは豊富なゲームコンテンツを映像メディアや演劇、出版物、携帯電話向けゲーム、そしてキャラクター商品などへ多面的に展開しています。人気ホラーアクション「バイオハザード」はハリウッドで映画化し大ヒットを記録。イケメン戦国武将が戦う「戦国バサラ」シリーズは、アニメ化はもちろん、実在の武将の故郷を巡るツアーや町おこしにも発展。歴女ブームの火付け役とも言われています。さらに法廷バトル「逆転裁判」は宝塚歌劇団の舞台にもなりました。それぞれが双方のファンを取り込み、高い相乗効果を生んでいるのです。

今やカプコンの全体の売上の半分以上が海外ということもあり、ゲームソフトの海外展開も加速。開発の段階から海外を見越したゲーム作りもされています。海を超えてミリオンヒットを連発するゲームメーカーはゲームという枠を超えたコンテンツメーカーへ変貌を遂げようとしています。

上に戻る▲