榊原・嶌のグローバルナビ


Big name

バックナンバー

第442回 2009年7月18日 放送

フリース、ヒートテック、そしてブラトップと次々とメガヒット商品を生み出すユニクロを展開するファーストリテイリング。かつては洋服のブランド名である「ユニクロ」だけが広まり、企業名である「ファーストリテイリング」の知名度はあまり高くはありませんでしたが、今は違います。業績が何度も過去最高を更新し、それがニュースとして伝えられる度に、ユニクロというブランドを展開する会社として認識度を上げてきました。

繰り返し過去最高を更新するファーストリテイリングの強さは圧倒的です。例えば、販売実績を見てみると、フリースは2000年のピーク時に秋冬だけで2600万枚を記録。ヒートテックは年間の売上枚数が2800万枚(09年7月時点)も売り上げました。この数字はアパレルの世界では驚異的で、同じ商品を何千万枚も売り上げることなどなかなかありません。驚きの実績をたたき出すのは柳井会長の経営手腕によるところが大きいのですが、その柳井会長の言葉の中に"売れる"ヒントがあります。柳井会長は「我々は工業製品で言うところの部品を作っている」。「世界中のどんな人でも着ることの出来る洋服は、工業製品で言う部品を製造しているようなもの。人を選ばないからこそ我々は強いのだ」と話しています。多くのアパレルメーカや流通小売が大苦戦をしているときに一人勝ちを続きけるファーストリテイリング、その経営トップお言葉は、ライバルどう響くでしょうか。ユニクロの強さは、まさに、ここにあります。

上に戻る▲