2016年春、空前のブームを巻き起こした江戸時代の絵師・伊藤若冲。展覧会(※東京都美術館）は、5時間待ちの大行列で、44万6000人を動員した。世界一の名画「モナリザ」展を超える、一つの社会現象となった。 洋画志向の日本の美術界で、これほどの力を持つ日本人画家はいただろうか？そして、趣味の個別化、細分化がうたわれる現代にあって、老若男女あらゆる世代を引き付ける類まれなるパワーを秘めた若冲とは何だったのか？ その答えを知るすべが今年の秋、訪れる。最も注目を浴びている若冲の代表作『釈迦三尊像』、『動植綵絵』全33幅などが公開されることになったのだ。 番組では、人物、科学、技法、時代など最先端技術を駆使して若冲の作品を解明、そして４K撮影で「美」の秘密をたっぷりお届け。