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地球バス紀行

毎週火曜22時オンエア

人間の鼓動に出会う旅、一篇の旅物語
旅の案内役は「バス」です。大陸を横断する長距離バスから都市部を毛細血管のほうに走り回る生活導線バス。早足の旅ではけっして見えて来ない車窓の風景が、乗り合わせた人との出会いが、いろいろな物語を紡ぎだしていきます。

2013年1月29日 O.A.

#93 アンタナナリボ発 原始サルが暮らす森へ

マダガスカル

首都・アンタナナリボ
人口・約170万人、マダガスカルの首都アンタナナリボが今回の旅の出発点。市内の中央にある丘には、洋風の立派な建物が建ち並びます。朝の市場や、メインストリートには活気ある人々の姿。マダガスカルの人気の動物や物が描かれたスタンプ屋に立ち寄ると、スタンプの中には、マダガスカルのバス「タクシー・ブルース」が…。タクシー・ブルースとは、フランス語で田舎(ブルース)へ行く、乗り合いバス、のこと。車の所有率の低いこの国では、タクシーブルースは、庶民の必需品で、人気の乗り物だと言います。このタクシー・ブルースに乗って、スタンプ屋のおじさんのオススメ、「原始のサル(キツネザル)」の森を目指し、南下します。早速、バスの運転手さんに話を聞くと、アンタナナリヴから255km南の町、「アンボシッチャ」でキツネザルが見られるというのでバスに乗り込んだのですが…。

木彫り職人の町・アンボシッチャ&北サカイブ村
バスの車中で、改めて乗客にキツネザルについての話を聞くと、アンボシッチャではキツネザルが見られないことが発覚。バスはすでにアンボシッチャの手前、時刻は夕刻。仕方なく、この町で1泊することに。翌朝、下町風情漂う、アンボシッチャの町を歩き、人々に話を聞くと、この近くには、国内で有名な木彫り職人の村があり、その村の景観や、木彫りの技術は見る者を圧倒するほどだと言います。予定を変更して、木彫り職人の村「北サカイブ」へ立ち寄ることに。ピックアップ型のオンボロバスに乗り込み、2時間。更に歩くこと、3時間半。森の中に、まるでおとぎ話にでもでてきそうな木造りの美しい家々が集まった村「北サカイブ」に到着しました。ここには、大昔から森とともに生き、木彫りの伝統技術を継承し続けてきた民族「ザフィマニリ」が暮らしています。代々受け継がれて来た木彫りの技術を守る、木彫り職人の親子の暮らしに触れました。

シルク織り女性たちの町・アンバラバオ
北サカイブを後にし、再びアンブシッチャからバスを乗り継ぎ、南を目指します。次の乗り継ぎ地・アンバラバオの手前でバスの乗客と話をしていると、マダガスカル料理の話に…。皆、口を揃えてマダガスカルの伝統料理「ラヴィトゥトゥ(豚肉のキャッサバの葉煮込み)」を進めてきます。次の乗り継ぎまで時間があるので、早速、豚肉のキャッサバの葉煮込みが出るレストランを探していると、大勢の女性たちがシルクを織っているのを目にしました。この地域では、昔からシルク織りが盛んで、かつては王族にシルクの衣服を献上していたと言います。女性たちのシルク織り工場にお邪魔し、最後は、大勢の女性作業員たちと一緒に、家庭の味、豚肉のキャッサバの葉煮込みを頂きました。

キツネザルの森・イサル
再びバスに乗り込み、旅の最終目的地、イサル国立公園を目指します。バスの車窓からは奇石や地平線などマダガスカルの大自然が。5時間後、イサル国立公園がある、ラノヒラに到着。キツネザルの森を目指して歩いていると、途中に村が表れました。彼らは、昔からこの地に暮らす遊牧民、バーラ族。イサルのキツネザルを人間の起源だと考え、大昔から大切にしてきました。村の子どもたちと一緒に、キツネザルを見て旅の締めくくりとしました。