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地球バス紀行

毎週火曜22時オンエア

人間の鼓動に出会う旅、一篇の旅物語
旅の案内役は「バス」です。大陸を横断する長距離バスから都市部を毛細血管のほうに走り回る生活導線バス。早足の旅ではけっして見えて来ない車窓の風景が、乗り合わせた人との出会いが、いろいろな物語を紡ぎだしていきます。

2012年10月30日 O.A.

#81 デリー発天空のヒマラヤ山岳地帯へ

インド

地図

インカ帝国の都・クスコ
今回のバス旅の出発地は、インカ帝国の古の都、クスコ。世界遺産にも登録されているペルー 有数の大都市です。美しい景観の町中を散策していると、路地裏で芸術学校の生徒に出会いました。校内では、若い学生たちが芸術家を目指し、作品に磨きをかけていました。学生の一人に話を聞くと、クスコから少し離れた「マラス」という場所に、インカ時代から続く塩田があると教えてもらいました。早速、クスコからバスに乗り込み、マラスを目指します。

標高3000Mのインカの塩田・マラス
走ること、1時間半。マラスの町中に到着。町中で話を聞くと、塩田は町外れの谷にあるとのこと。谷を目指し2時間歩き、インカの塩田に到着しました。標高3000Mの谷には、辺り一面真っ白な塩田が広がっていました。インカ時代から500年以上、枯れることなく、人々に恵みを与えて来た、インカの塩田。塩を採集する作業員や塩を運ぶ作業員の仕事を手伝いながら、 インカの技術と知恵、それを今に守る人々の思いに触れました。

インカ時代の宿場町・アバンカイ
再びバスに乗り込み、クスコから西へ伸びるもう一つのインカ街道を走ります。目指すは、インカ時代の宿場町、アバンカイ。バスの車内では、乗客の方々にアバンカイに伝わる、素敵な民謡を聴かせていただきました。走ること、4時間半。日没前にアバンカイに到着しました。翌日、バスの乗客から教えてもらった、名所「パチャパチャカ橋」を見に行くと、橋の麓には広大なサトウキビ畑が広がっていました。なんでもサトウキビの汁を発酵、蒸留させ、お酒を造るのだとか。畑で働く心優しき労働者たちに昼飯をごちそうになり、最後は、彼らがつくった、サトウキビのお酒を飲み交わし、労働者たちの暮らしに触れました。

中継地・アンダワイラス
再び、バスに乗り込み、インカ街道を西へ向かいます。バスは山肌に作られた、険しい一本道を猛スピードで走ります。乗客に話を聞くと、アンダワイラスはかつて馬の飼育が盛んな地域だったといいます。走ること、4時間。アンダワイラスで下車し、町中を散策すると、馬の飼育者に出会いました。しかし、ご自宅にお邪魔すると、馬は数頭しかいません。何でも近年は車を使う人が多くなり、ほとんど馬には乗らないとのこと。時代が変わる中でも、最後の飼育者として誇りを持ち、馬を育てる家族の暮らしに触れました。

旅の最後は道路封鎖!
馬飼育の家族と別れ、再びバスに乗り込み、インカ街道を西へ!と思いきや、道の途中でバスは立ち止まってしまいます。バスの前の道路には、巨木や石が散在し、その先には バリケードが張られていました。何でも、先生たちの給料引き上げのストライキだとか。 理不尽な足止めに、乗客の不満は募るばかり。 バスは無事、バリケードを通過することは出来るのか…!?