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地球バス紀行

毎週火曜22時オンエア

人間の鼓動に出会う旅、一篇の旅物語
旅の案内役は「バス」です。大陸を横断する長距離バスから都市部を毛細血管のほうに走り回る生活導線バス。早足の旅ではけっして見えて来ない車窓の風景が、乗り合わせた人との出会いが、いろいろな物語を紡ぎだしていきます。

2012年10月23日 O.A.

#80 オデッサ発ひまわり街道キエフ行き

ウクライナ

地図

今回のバス旅は、地中海に面したウクライナの第2の都市オデッサを出発し、西部のリブノを経由し、首都キエフに向かう。

まずはオデッサの市内を観光。バスは旧ソ連時代から使われていたという年季の入ったもの。陽気な乗客と語らいながら、下車したのは「ポチョムキンの階段」。映画「戦艦ポチョムキン」の撮影場所と大階段は、遠くには黒海まで見渡せる観光名所だ。近くには「愛の橋」と呼ばれるロマンチックな場所がある。鍵のかかった錠がいっぱい取り付けられ、この橋に錠をつけると、永遠の愛を約束されるのだとか。

途中、出会った若者に「もっとロマンチックな“愛のトンネル”が、西部のリブノにある」と聞き、西部方向に向かうウマン行のバスに乗る。車窓から見えるひまわり畑が圧巻。この時期、ウクライナはひまわりが満開。ひまわりの街道をバスはひた走る。

途中の休憩所でバスを降り、知り合った農家のおじさんに畑を見せてもらい、再びバスに乗ろうとするが、、、そこには停留所がなかった!地元の人のアドバイスで、なんとバスをヒッチハイク!段ボールに「ウマン」と書いてしばらく待っているとようやくバスが止まってくれた。

オマン到着後、「愛のトンネル」をめざし、バスを数回乗り換えて、ついに「愛のトンネル」にたどり着く。製材所の線路だったという場所は、今では緑で覆われ、まさに、自然にできた美しい緑のトンネルになっていた。インターネットを通じて若者たちの評判になり、今では知る人ぞ知る観光名所になっている。ロマンチックな気分に浸っていたら、日は高いのに、時刻はすでに夕方。この近くにはホテルがない!?困っているところを、親切な地元の方が見るに見かねて泊めてくれることに。

最後はいよいよ首都キエフを目指して出発。世界遺産の大聖堂を見学の後、未来のバレリーナを目指す少女たちに出会い、レッスンを見学させてもらう。

ハプニング続出!陽気で大らかなウクライナの人たちに、魅了されたバス旅を紹介する。