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地球バス紀行

毎週火曜22時オンエア

人間の鼓動に出会う旅、一篇の旅物語
旅の案内役は「バス」です。大陸を横断する長距離バスから都市部を毛細血管のほうに走り回る生活導線バス。早足の旅ではけっして見えて来ない車窓の風景が、乗り合わせた人との出会いが、いろいろな物語を紡ぎだしていきます。

2012年9月18日 O.A.

#75 ビエンチャン発 メコン川800キロ

ラオス

地図

今回のバス旅はラオスの首都ビエンチャンを起点に東南アジア最大の大河、メコン川に沿って南下し、アジアのナイアガラとの異名をもつコーンパペンの滝を目指します。

ビエンチャン市内を散策。まずは何と言ってもメコン川の川岸へ!
ラオスとタイの国境となっているメコン川。出会った人にきけば、昔は向こうのタイ側の岸に泳いで渡って遊んでいたのだとか。
いよいよバスで、ラオス南端を目指して出発。まずは、速ビエンチャンから約400キロ南にあるターケークへ。ところが!出発早々タイヤがパンク!アクシデントに見舞われます。予定を大幅に遅れて、夕方、ターケークに到着。
フランス植民地時代の名残があるレトロな街並みと夕暮れのメコン川の絶景が一望できるロマンティックな雰囲気を堪能します。
小さな町サバナケットに向かうバスでは、運転手になることを夢見る少年と出会います。
なんと、お父さんが運転手、お母さんが車掌さんという家族で運行している珍しいバス。
暖かな家族に見送られ、サバナケットで降りるとバスを降りると、歌を歌いながら踊っているなにやら怪しげな人々に遭遇!誘われるまま、ついていくと村では雨を願うちょっと変わったお祭りが開催されていました。田んぼで人々は泥をだらけになり、ロケットを次から次へと天に向け発射しています。雨乞いのお祭りなのだとか。
想像を超えるロケットの迫力と陽気な人々に元気をもらい、更に南を目指します。

食材の宝庫パクセを経由して、いよいよ目的地、アジアのナイアガラと謳われるコーンパペンの滝を目指します。そこでバスの中で出会ったのは、コーンパペンの滝の近く、ブンカーム村で暮らす男性。ここでしか見られないという川イルカがいる場所に案内してくれました。
そして、いよいよラオス最大の絶景、コーンパペンの滝に辿り着きます。
素朴でラオスの人々とメコン川とのつながりを、じっくり感じた旅となりました。