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地球バス紀行

毎週火曜22時オンエア

人間の鼓動に出会う旅、一篇の旅物語
旅の案内役は「バス」です。大陸を横断する長距離バスから都市部を毛細血管のほうに走り回る生活導線バス。早足の旅ではけっして見えて来ない車窓の風景が、乗り合わせた人との出会いが、いろいろな物語を紡ぎだしていきます。

2012年9月11日 O.A.

#74 リマ発 アンデスの峰々へ

ペルー

地図

首都・リマ
人口・約800万人、バブルで賑わう首都・リマが今回の旅の出発点。朝の町中を歩くと、サラリーマンたちの通勤ラッシュに遭遇、現在のペルーの活気を感じます。別の道では、路上で活躍する大道芸人の若者に出会います。オススメの旅先、ペルーの最高峰『ワスカラン』を教えてもらい、早速、バススタンドへ。ワスカランに向かう前に、まずはリマから北へ200km、ペルー有数のミカン産地『ワラル』を目指します。

ミカン産地・ワラル
直行便のバスに乗り、眼前に広がる広大な砂漠を走る事2時間、ミカンの産地・ワラルに到着。町中を歩くと、ワラルの若者に遭遇。何でもこの日は「友達の日」という事で、ビール片手に仲間と賑わっていました。片言の日本語を話す彼らはここに暮らす日系人だそうで、ワラルはペルーで二番目に日系人が多い場所だと言います。町をさらに歩くと、ミカン畑を持つ日系人に遭遇。日系人がペルーに広めたミカン。祖父母からミカン畑を受け継ぎ、ワラルのミカンを支える、日系人ミカン農家の若者の営みと夢に触れます。

港町・チンボテ
再び、バスに乗り込み、海岸沿いを走ります。美しい海を眺めながら、北へ300キロ。
バスで聞くと、この町はペルーを代表する魚料理『セビーチェ』が有名だそうで、バスで出会った母娘が、翌日に自宅でセビーチェをごちそうしてくれる事に。夕方に港町・チンボテに到着。ホテルに宿泊し、翌朝町を散策。そして、バスで出会った母娘の家へ。家族の暖かさと、新鮮な魚料理『セビーチェ』を堪能します。

北部アンデスへの拠点・ワラス
チンボテを後にして北部アンデスの拠点・ワラスを目指します。父と娘で切り盛りする、ローカルバスに乗り込み、5時間。ワラスに到着。カラフルな伝統衣装を身にまとう、インディオの方々が混在する町を散策します。再び、乗り合いのローカルバスに乗り込み、旅の最終目的地、ワスカラン山麓の町・ユンガイを目指します。

ワスカラン・ユンガイ
ユンガイを散策中に、カーネションやユリを育てる花農家の家族に遭遇。かつては、ペルー原産のジャガイモやトウモロコシを育てていたそうですが、少し前から収入の良い花栽培に変えたと言います。時代とともにかわりゆく、アンデスに生きる人々の現在の暮らしに触れ、最後はペルーの最高峰『ワスカラン』を眺め、旅の締めくくりとします。