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地球バス紀行

毎週火曜22時オンエア

人間の鼓動に出会う旅、一篇の旅物語
旅の案内役は「バス」です。大陸を横断する長距離バスから都市部を毛細血管のほうに走り回る生活導線バス。早足の旅ではけっして見えて来ない車窓の風景が、乗り合わせた人との出会いが、いろいろな物語を紡ぎだしていきます。

2012年8月28日 O.A.

#72 コロンボ発古都街道を行く

スリランカ

地図

今回の舞台はスリランカ。コロンボを出発する前に、少し街を散策。仏教徒の国と言われるスリランカで、偶然、ヒンズー教徒たちの結婚式に出会い「ターリー」と呼ばれるネックレスを新郎が新婦にかけるのが特徴と教えていただきました。式場で北部の古都ジャフナを目指すことを勧められ、今回はコロンボから北上し、ジャフナを目指すことにします。

バスで北上しながら、様々な町を巡ります。クルネーガラでは、山の上にそびえるアチュガラ大仏を訪れ、町を一望します。続いて降り立ったのは仏教の聖地であり、スリランカで最古の都アヌラーダプラ。この町には、なんとインドでお釈迦さまが悟りを開いたと言われる紀元前の菩提樹の分け木がありました。折しもその日は、収穫祭。祭りに来た人たちは、みなお米を持ち寄り、仏様への感謝と豊作を願い奉納します。

さらに道中、イスラム教徒の方で出会い、バブニアでモスクとイスラム流の食事を案内してもらいました。食事は右手で行い、コップやビンなどを使う時は、左手だけでなく、必ず右手を添えて飲むそうです。

そして、いよいよ北部の古都ジャフナへ向かいます。実はスリランカでは、2009年まで内戦が行われ、ジャフナへの道は閉鎖されていましたが、終戦を機に、再び開通することとなりました。ジャフナに到着し、ヒンズー教の寺院を見た後、バスの中で知り合った男性と落ち合います。内戦で25年間会えなかった友人宅を訪ね、感動の再会を果たします。