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地球バス紀行

毎週よる10時オンエア

人間の鼓動に出会う旅、一篇の旅物語
旅の案内役は「バス」です。大陸を横断する長距離バスから都市部を毛細血管のほうに走り回る生活導線バス。早足の旅ではけっして見えて来ない車窓の風景が、乗り合わせた人との出会いが、いろいろな物語を紡ぎだしていきます。

2012年4月3日 O.A.

#51 地中海に浮かぶバス王国

マルタ

地図

今回の舞台は、地中海に浮かぶ小さな島、マルタ共和国。面積は東京23区の半分ほどしかなく鉄道が走っていないマルタは「バス王国」と呼ばれるほど、バス路線が発達しています。
まずは首都ヴァレッタへ、走ることおよそ20分。東西1キロ、南北800メートルの壁に囲まれた旧市街に到着しました。ここマルタは「要塞都市」と呼ばれています。街並みは、世界遺産にも登録されています。石造りの建物や、緑色の出窓とマルタ独自の雰囲気に魅了されました。
街を歩いていると、一風変わったバスを発見しました。少し丸みを帯びたボディが何とも可愛らしい。赤い革張りのシートもレトロな感じで、扉はついていません。まさにマニア必見のバスでした。
次に向かった先は、ゴゾ島。カーフェリーに乗り込み、およそ20分で到着。この島で出会ったのは、マルタストーンを使って彫刻作品を作るジョーさん。彼のアトリエには、多くの作品が保管されていました。そのどれもが「愛」をテーマにしているだけあって、見ているだけで心温まる思いになりました。
旅の最後は、フグーラという町へ。目的は、街で偶然出会ったバスマニアのジョージさんの御宅を訪問するため。なんと彼の自宅のガレージには、年代物の旧型バスが保存されているのです。しかも念入りに整備されて、いつでも走れる状態。ピッカピカのボンネットバスにこだわりのデコレーションが施されています。そこで、世界に一つしかないオリジナルのバスに貸し切りで乗車!エンジン音に力強い加速力と、どれも迫力満点でした。
地中海に浮かぶバス王国、マルタ。そこで出会ったのは、ユニークなバスとバスをこよなく愛する人々。マルタのバスは、みんなの笑顔と幸せを運んでいました。